3組のアーティストによる常設展示作品
話題の映え写真が撮影できる「太陽」の部屋
「太陽」の部屋は、荒川修作氏とマドリン・ギンズ氏の共作、≪遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体≫です。
奈義町現代美術館を一望したときにひと際目を惹く円筒形のオブジェが「太陽」の部屋の外観で、フォトスポットとして最も人気を集めている作品です。
入口はオブジェの後ろにあり、少し狭めの螺旋階段を登ると中に入れます。オブジェの中は、真南から自然光が入るように設計されているので、逆光を活かして影絵のようなシルエットの写真が撮れます♡
また写真だけでなく、平衡感覚が失われる不思議な体験ができるのも特徴です。
中に入ると、中心軸に対に置かれた京都にある龍安寺の石庭を模した湾曲があり、部屋の真ん中にはベンチと鉄棒、シーソーがあり、頭上にも向かい合ってベンチと鉄棒、シーソーが。
文章ではなかなか伝えにくいほど、複雑な作りが円筒形のオブジェの中に、不思議な空間として広がっています。決して快適な空間とも言えないですが、これまでに体験したことのない不思議な感覚になること間違いなしです。
ぜひ一度、ご自身で不思議な感覚を体験してみて欲しいですね。
反響する音が楽しめる「月」の部屋
「月」の部屋は、岡崎和郎氏による≪HISASHI-補遺するもの≫という作品です。
「月」の部屋は、「太陽」の部屋と違い、安らぎを感じられる場所。部屋が三日月形になっていて、高い天井、白い壁が広がります。壁には、3個の黄金色の「HISASHI」が設置されています。
部屋の中には、岡山産の御影石で作られたベンチが2つあり、ベンチに座って休むことも可能です。左右対称になったベンチは、よく見ると淡い灰色と桃色の部分に分かれています。
部屋の中では、空間全体に音が反響するように造られているため、自分の足音や手を叩いた音が大きく響き渡ります。
部屋の奥にある細長い窓からは、絶妙な光が入り込んでいるので、その前で写真を取っても素敵なシルエット写真に。
明るさのグラデーションが楽しめる「大地」の部屋
「大地」の部屋は、宮脇愛子氏の作品≪うつろひ-a moment of movement≫です。
中庭には、水が浅く張られてた池の上にステンレスのワイヤーのオブジェがさまざまな方向に弧を描いています。ワイヤーのオブジェが風に揺れて、水面に写る姿が見られるので、時間や天気によって違う見え方を楽しめます。
ガラス窓を挟んだ屋内にも、中庭と同じように無数のワイヤーのオブジェが設置されており、石が敷き詰められた静かな空間に。外からの光が奥に向かうほど暗くなっていくので、陽から陰へのグラデーションが広がります。
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