本日はコロナ禍以降、注目が高まる新しい旅行のスタイル「分散型ホテル」についてお伝えします。この記事では分散型ホテルに関する基本的な情報をお届けするとともに、日本各地にある素敵な分散型ホテルをご紹介。
街全体がホテルになった分散型ホテルであれば、訪れた街にまるで住んでいるかのようなステイが楽しめるはず。さまざま施設を行き来することで、自然とその街に住む人や同じ旅行者の方との会話が生まれることも。人と人との繋がりを感じられるような旅行を楽しみたい方は特に必見ですよ◎
そもそも分散型ホテルとは?
コロナ禍以降、旅行業界で注目を集めているのが分散型ホテル。これは最近誕生した新しい宿泊施設の形態なので、まだまだご存知でない方も多いはずです。
そもそも分散型ホテルとは、一定地域や集落に点在する「空き家」をネットワーク化し、宿泊施設として再利用したもののことを言います。つまり古民家や空き家、空き店舗などをリノベーションして、客室やフロント、レストランなどといった宿泊機能をエリア内に点在させたホテルこそが今回ご紹介する分散型ホテルなのです。
社会問題解決にも貢献
1980年代初頭にイタリアで提唱されたコンセプトである分散型ホテル。2006年には同じくイタリアで分散型ホテルの普及を目的としたアルベルゴ・ディフーゾ協会が設立されています。
今イタリアでは少子高齢化による空き家問題が深刻化しています。しかし、このような空き家を宿泊施設として再利用することで空き家問題を解決し、地域再生に貢献することができます。一方、旅行者に対しては、新しい旅行のスタイルを提供することができるため、地域再生だけでなく旅行者にとってもメリットがある宿泊施設だと言えます。
日本で分散型ホテルが注目を集める理由
この少子高齢化による空き家問題の深刻化は日本においても同じ事が言えます。特に2018年以降の人工推移は凄まじく、国土交通省のデータによると2018年には転入超過が13.6万人となり、東京圏には日本の人口の29%を占める約3700万人が住んでいるとも言われています。
一方で地方に関しては子どもや現役世代だけでなく、高齢者の人口減少も加速しています。その結果、日本でも地方を中心に空き家問題が深刻化。この問題を解決するべく手段のひとつとして注目されているのがこの分散型ホテルというわけです。
日本の分散型ホテル12選