人工授精の進め方
ここでは人工授精のおおまかな進め方についてご紹介します。タイミング療法と比較すると病院への通院日数も増えてしまうのが人工授精。
ときには仕事の調整も必要になってきますので、まずは流れだけでも予習をしておきましょう!
【事前準備】排卵日の予想
タイミング療法と同様に最初はこれまでの月経周期や過去の排卵の様子から排卵日を予測します。
このとき、何かの原因で卵胞が成長しにくい、あるいは成長しているものの排卵が起きにくい場合などは排卵誘発剤の使用を検討します。基本的に排卵誘発剤は排卵障害がある場合に使う薬ですが、正常排卵周期であっても妊娠率を上げるために使用することもあります◎
【当日】男性:採精
人工授精を行う日が決まったら、男性はその日に向けて三日程度禁欲をします。この禁欲期間に関しても医師からの指示がありますので、指示通りの期間禁欲しましょう!
人工授精当日は自宅あるいは院内で採精を行います。採取された精液は洗浄濃縮し、良好な精子のみを回収します。時間はおおよそ一時間を見ておくと良いでしょう◎
【当日】女性:超音波検査・人工授精
女性は、超音波検査にて子宮内膜の厚さや卵子の状態を最終チェックします。この時もしすでに排卵が終わってしまっていたら人工授精が中止になってしまうこともあります。特に問題なければ、洗浄濃縮した精子を注入します。病院によっては、精子注入後に確実に排卵を起こすために、再度排卵誘発剤の注射を打つ場合もあります◎
なお、人工授精の際に感じる痛みに関しては個人差があります。全く何も感じなかった!という方もいらっしゃれば、生理痛程度の腹痛を感じる方もいらっしゃいます。特に子宮後屈の方はチューブが上手く入らずに強く痛みを感じることもあるそうです。
【人工授精後】黄体ホルモン補充/妊娠判定
人工授精後は、二日後を目安に排卵と黄体機能の確認を行います。この時、低下が認められる場合は、内服もしくは注射で黄体ホルモンの補充を行います。
また、妊娠判定に関しては人工授精の二週間後を目安に行います。人工授精を行った病院で妊娠判定を行い、無事「陽性判定」が出てば妊娠しています!
人工授精に副作用はあるの?