事実婚のメリット・デメリットは?
ここまで「事実婚」と内縁の違いや「法律婚」との違いを説明してきました*
それでは、「事実婚」を選択している人はどんなメリットを感じているのか。
また事実婚を選択しなかった場合はどんなことにデメリットがあるからなのかを説明していきたいと思います◎
事実婚のメリット7つ
まずは、事実婚のメリットから紹介。
①姓の変更が不要なこと
「法律婚」では夫婦同姓が原則として定められていますが、「事実婚」なら法律上は戸籍が異なる赤の他人。
夫婦で別々の姓を名乗れるため、結婚しても名字を変えたくない人にとっては大きなメリットになります。
②姓変更による事務手続きの必要がないこと
名字を変更せずにすむということは、名字変更に伴う変更作業も発生しないということになります!
本来なら面倒な免許証、パスポート、保険証などの変更作業をする必要がありません。
普段生活をしている中で、ご自身の名前を登録していることって思っているより多いはず。
その変更が面倒な人にとっては大きなメリットとなりそうですよね*
③法律婚とほぼ同等の権利・義務があること
「事実婚」でも「法律婚」とほぼ同等の権利や義務が認められます。
配偶者には、同居や生活費を要求できますし、離婚する際には財産分与も請求可能、慰謝料が発生するケースもあります。
子供が認知されていれば養育費の請求も可能ですし、相手が亡くなったら遺族年金を受給することも可能。
ただしここで気を付けなくてはならないのは「法律婚」であれば、問題なく法的なことが通りますが、「事実婚」の場合は一定の説明や証明をしなければいけないことが多くあるという点です*
④親族のしがらみに縛られにくい
「事実婚」の場合は、どちらかの戸籍に入るということがないのでどちらか一方の親族が家柄などに厳しい場合にも婚姻しやすくなります。
また夫婦になったあとも、どちらかの家柄を気にすることなく過ごすことが比較的可能となるので親族関係で何か不安なことがある場合はメリットと言えるでしょう!
⑤対等な関係で生活することができる
「事実婚」の場合は、「女性が男性の家に入る」形式を取りませんし、女性は男性の姓を名乗る義務もありません。
現在では、昔ほど嫁姑問題も少なってきてはいますが夫婦の枠を超えて親族とも対等な立場を築きやすい面があります!
⑥別れてしまっても戸籍に履歴が残らないこと
「事実婚」では、どちらかの戸籍に入ることがないので、たとえ別れてしまった場合にも「離婚」という履歴が残りません。
次の相手と婚約をし、「法律婚」をする場合には「初婚」として婚姻することが可能なのでさまざまな選択肢を取りやすいとも言えます!
⑦精神的に自由でいられること
現在はさまざまな選択肢や男女のあり方、カップルのあり方が世の中に認められるようになりました!
そんな中で、より自由で自立した生活を望む人も増えてきたのも事実。
「入籍する制度に納得できない」
「婚姻届をわざわざ出す必要性を感じられない」
「自分たちらしい家族や夫婦の形を築いていきたい」
など自由なあり方を望む場合はこれらは大きなメリットとなるでしょう**
事実婚のデメリット5つ