卵子凍結の流れをご紹介

ここでは、卵子凍結の流れについてご紹介します。ただし、治療の流れは病院によっても異なります。細かな治療の流れや治療方法については、必ず治療を受ける病院での確認をお願いします◎
1:排卵誘発
通常の自然周期では1回の排卵で育つ卵子の数は1個です。ですが、卵子凍結では効率良く卵子を採取するために排卵誘発剤を使用して、複数の卵胞を育てます。期間は10日~2週間程度です。
2:採卵手術
卵胞が充分に育った段階で、卵巣に細い針を刺して卵子を採取します。局所麻酔または静脈麻酔を用いるため、痛みはほとんど感じません。採卵手術そのものの所要時間は15~30分程度です。
3:凍結保存
採卵された卵子は未受精のままガラス化法で凍結し、液体窒素のなかで保管されます。卵子凍結そのものは、これで終了です。あとは妊娠を望むタイミングまで、クリニックで卵子を凍結保存しておきます。
卵子凍結の妊娠率

卵子凍結を検討する女性であれば、誰もが必ず気になるのがその後の妊娠率。将来的に「自分は妊娠できるのかな?」と心配な方も少なくはないはずです。
2020年に日本産婦人科学会で行われた報告によると未受精の凍結卵子を用いた胚移植での妊娠率は僅か29%。この結果からも「卵子凍結=妊娠確約」ではないことが分かります。
妊娠率は年齢によっても変わります!
また、卵子凍結による妊娠率は、卵子を凍結した年齢や胚移植を行った年齢によっても異なります。一般的には妊娠率は妊娠を希望する年齢が若ければ若いほど高く、年齢が上がるにつれて妊娠率が低下すると言われています。
つまり先ほどご紹介した妊娠率が全ての人に当てはまるわけではありません。世間で公表されている妊娠率は、あくまでひとつの目安であることを認識しておく必要があります。
卵子凍結の費用や助成金