皆さんこんにちは!
愛媛のご当地ライター、曽我美なつめです。
今回ご紹介するのは、ここ四国・愛媛の結婚式にまつわる
伝統やしきたりについて。
瀬戸の花嫁として、穏やかな瀬戸内の海と雄大な自然に囲まれて
愛媛にお嫁にきた多くの女性たち。
彼女たちの結婚式には、
どのような伝統があったのか調べてみました♡
中には時代の移り変わりの中で、
今ではずいぶん珍しくなってしまった
伝統やしきたりも。
ですがそれらを踏まえた上で、
自分たちの結婚式について
考えてみるのも素敵かもしれませんね。
特に「格式高い挙式をしたい!」、
「親族や上司など、年配の方にも安心してもらえる式にしたい」。
そんなふうにお考えの愛媛の花嫁さん。
皆さんにはぜひ本記事をチェックして頂くと、
参列者の方にもきっと喜んでもらえること間違いなし!
夫から妻への結納品は「足袋と履物」を送っていた!
まず最初の比較的有名なしきたりとしては、
夫から妻への結納品に「妻の足袋と履物」を送る、というもの。
最近では結納を行う方も少なくなってきている為、
この風習は少しずつ薄れつつあるようですね。
また足袋と履物というアイテム自体も、
現代ではそこまで日常的に使うものではありません。
ですので、現在はアイテムの代わりに現金を包んでそのまま渡す、
という形を取るお家もあるようです。
なぜ結納品で妻への足袋と履物を送っていたのか、
その由来は実は正確なことはわかっていません。
ですが一説では、結納品で夫から妻へ身に付けるものを送る場合。
それを身に付けてぜひお嫁に来てね、という意味合いが含まれるそう。
その為愛媛のこの風習に関しても、もしかしたらこのような意味合いが
込められていたのかもしれませんね。
愛媛の結婚式では夫に尽くされるのが妻の務め!?
先述のように、結納品で夫から妻への贈り物が決まっている
愛媛の結婚のしきたり。
そこからも垣間見えるのですが、古くから愛媛では婚礼の際花婿が
親族総出で花嫁を丁重に迎える傾向がかなり強いようです。
特に愛媛の中心地となる松山地域。
このエリアでは昔は挙式当日に花婿一家が花嫁の実家へ、
家族総出で挨拶に行くところから儀式が始まっていたんだそう。
現在ではこの風習はかなり廃れてしまっており、
実際に行っている方はほとんどいない様子。
ですが花嫁をおもてなしする花婿家族、という姿勢は、
形を変えて現代でも受け継がれています。
というのも、愛媛の挙式や披露宴では現代でも新郎側にかなり
「おもてなし」の意識が働いているとのこと。
披露宴の歓談時の挨拶・お酌回りや、細々としたお手伝い事に
新郎側のご家族が動くことも多い様子。
全体として新婦側の親族や挙式に参列した上司友人などを、
率先して新郎側の親族がもてなす傾向にあるようですね。
時代は変われど、かなり徹底した新郎側のおもてなしの傾向が強い愛媛。
この背景にはどうやら、嫁入りした妻が夫の家の中で
働いてくれることへの感謝や尊重があるみたい。
元々愛媛の男性は、穏やかな瀬戸内の気候のように
比較的穏やかで優しい方が多いんだそう。
その穏やかさから、よそから嫁いでくる花嫁さんに対して、
とても優しい方が多かったのかもしれません。
花婿の家に嫁入りすることで、今後家仕事を全て一任されることとなる花嫁。
そのような形で、働き手としてこの家に来てくれてありがとう。
大変なこともあるかもしれないけれど、これからもどうぞよろしくね。
そんな花婿側の家族の優しさに溢れた思いやりが、
このような傾向に現れているのではないでしょうか♡
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挙式スタイルは神前式が多い!?