【呉市】この世界の片隅に/この世界の(さらにいくつもの)片隅に
「この世界の片隅に」は、こうの史代氏原作、片渕須直監督で製作された、戦前・戦時中の広島を舞台にした長編アニメ映画です。「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は、「この世界の片隅に」の続編となるアニメ映画。
戦争映画でありがちな戦地を描いた物語ではなく、戦時中の広島を舞台にひとりの少女(すず)の日常を通じて、戦争の悲惨さが描かれています。物語は主人公・すずの嫁ぎ先である呉市での生活がメインで描かれているため、映画内にも呉市が数多く登場します♡
めがね橋と青山クラブ(旧呉海軍下士官兵集会所)
すずが旦那の周作へ忘れ物を届ける際に登場する、帝国海軍の軍事中枢地区と一般市民の生活圏の交差点だっためがね橋も聖地巡礼として人気の場所。
めがね橋は現在地下に埋められているため残っていませんが、旧呉海軍下士官兵集会所は現在もあるため見られます。
旧呉海軍下士官兵集会所は、現在は「幸町地区総合整備(青山クラブ)」として残っています。当時としてはモダンなデザインの丸く、横に連なる窓が特徴的なコンクリート造の建物。JR呉線の高架橋をくぐる「めがね橋交差点」の近くにあります。
三ツ蔵(旧澤原家住宅)
「三ツ蔵」は、すずが嫁ぎ先の家から呉の中心部へ出かけるシーンで登場しています。現在の建物は戦火を逃れて今も残っていますが、映画内でも現物のまま描かれているので、一目で見つけられるはず♡
建物内は一般公開されていないため、外見のみ見学することができます。しかしこの辺りは、住宅街となっているため、見学する際は住民の方にご迷惑をかけないように注意しましょう。
歴史の見える丘
「歴史の見える丘」は、呉湾の東側に位置する場所にある建物。戦時中に戦艦「大和」を造ったドックや呉鎮守府庁舎などがあった場所で、現在は建物の骨組みとして残っており、現在もドックとして使用されています。さらに小高い場所にあるため、瀬戸内海と山を一望することができます。
「この世界の片隅に」の作品内では、哀しいシーンとして登場します。それは、すずと姪の晴美が空襲から逃げ込んだ防空壕から、警報解除後に駅に向かう途中に落とされた時限爆弾の被害を受けてしまった場面。すずはこの道沿いで、自身の右手と姪を失ってしまいます。
現在は遠くまで一望できますが、戦時中は港が見えないように高い壁が建てられていたそうです。
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