茨城県近代美術館
次にご紹介するのは、日本三名園のひとつ
偕楽園から続く大きな湖・千波湖のほとりにある
茨城県近代美術館です*
茨城県近代美術館の建物は、
愛知県立芸術大学など多数の建築物を設計したことで知られる
吉村順三氏。
緑青色の銅板葺きの屋根と
茶色系の自然石からなる外壁により、
周囲の景観に調和したスケールのとても大きな建物です。
この美術館では、
横山大観や小川芋銭など茨城県にゆかりのある作家に加えて、
モネやルノワールなど西洋作家など
国内外の優れた作品約4,000点を収蔵しています。
美術館でのんびり絵を観た後は、湖をお散歩してみませんか?
千波湖は、1周約3キロのひょうたん型の湖。
週末は多くの市民がウォーキングやジョギングをして、楽しんでいます。
千波湖では、ボートで湖を周ることができますよ!
天気の良い日はぜひボートに乗ってみてくださいね♡
春の梅の時期には、
日本三名園の一つである
偕楽園まで足を延ばしてみるのもおすすめです。
偕楽園は、江戸時代、
水戸九代藩主・徳川斉昭(なりあき)によって造園されました。
「偕楽園」の名前には、
領内の民と偕(ともに)楽しむ場にしたいと願った
斉昭の思いが込められています。
とても広い敷地のある偕楽園はぐるっとめぐって1時間弱ほど。
梅の種類はなんと100種類以上もあるんです♡
偕楽園の入り口は
「陽の世界への入り口」と呼ばれる東門からスタートです♡
常磐神社や千波公園に通じる出入口となっているこの門。
門をくぐれば、梅林や見晴広場など「陽の世界」が広がっています*
少し歩くと僊湖暮雪碑が。
ここは、千波湖を見下ろす「水戸八景」のひとつ。
中国の水墨画のモチーフとなる瀟湘八景にちなみ、
斉昭が藩内8か所に定めた水戸八景のうちの1つの碑です*
藩士にはこの八景の風光明媚な場所を巡ることで
心身を鍛錬することが奨励されたと伝えられています。
そして、しばらくすると仙奕台が*
ここには「千波湖を含めた
眼下の広やかな自然の景観を楽しみながら、
囲碁や将棋に興じて鋭気を養ってほしい。」という
領民に対する斉昭の思いが現れる象徴的な一角。
石造りの基盤、将棋盤、卓石、琴石などがあります。
最後に偕楽園記碑の場所へ♡
斉昭が自ら筆をとって宇宙観や人生観、
さらには藩主としての姿勢までを記しています。
偕楽園が弘道館とともに一対で利用すべき
「一張一弛」の精神に基づいた施設であることがわかります*
今回ご紹介したのは偕楽園の楽しみ方のひとつ。
偕楽園はとても広いので、
他にもたくさんの楽しみ方がありますよ!
ぜひ、自分だけの楽しみ方を探してみてくださいね!
次は茨城県天心記念五浦美術館!