結婚について
子の父となる映像作家・文化人類学者の太田光海氏と籍は入れない予定で、恋人関係のまま認知をする形となる。
太田氏は、これまでに自身初となる映画『カナルタ 螺旋状の夢』(2021)で海外の映画祭で数多くの賞を受賞したのち、帰国後にシアター・イメージフォーラムから全国各地の映画館へと約1年にわたり上映を続け、令和4年度文化庁映画賞では「文化記録映画優秀賞」を受賞。現在製作中のアートドキュメンタリー『La Vie Cinematique 映画的人生』の監督を務める。
コムアイさんについて
2012年に「水曜日のカンパネラ」の初代ボーカルとしてデビューしたのち、2021年の脱退を経て、アーティストとして声と身体を主に用いてジャンルを横断した表現活動を国内外で展開してきた。常に自身の身体から表現を生み出してきたコムアイは、映画公開に先駆ける形で、4月9日まで開催中『やんばるアートフェスティバル2022-2023』で、今回の妊娠からも影響を受けた作品『切れても切れても、結ぶことを』(2023)を発表している。
クラウドファンディングについて
クラウドファンディング(3月10日~5月9日)では、コムアイを主題とする太田監督の最新作『La Vie Cinematique 映画的人生』の製作支援を募る。
コムアイの妊娠期間中に彼女のアート制作や民俗芸能などを探究する旅に間近で並走しながら、出産までの過程を記録する本作は、「一つの命が誕生する」という人間の営みの本質に立ち返りつつ、この世界の希望と課題、そしてかけがえのない国内外の人間の営みを映し出す。
ドキュメンタリーをベースにしながらも創作的要素を掛け合わせることで、胎児が曖昧な状態で存在する「こちら側」と「あちら側」の間の世界を表現する。
キーコンセプトは、「コムアイの胎児の視点から、この世界はどう映るのだろうか?」。
2024年の完成後には海外の映画祭での上映と国内外での劇場公開を目指す。