近年、女性の社会進出やライフスタイルの変化の中で生理不順や生理前のさまざまなトラブルに悩みを抱える女性が増加傾向。ある調査(※1)によると生理(月経)に何らかの不調を抱えている人は20代で80%、30代で70%以上と言われています。多くの女性が悩みや不安を抱えている一方で、「生理(月経)異常が女性特有の病気のサインの可能性がある」ということはあまり知られていません。そこで女性のライフステージブランドBELTAと学生団体megaphONEは今後数年以内に社会へ羽ばたく女子学生が「学生のうちからできることは何か」を模索していくために生理に対する意識調査を実施いたしました。その結果、多くの女子大生が「生理異常を感じても、そのままにしてしまっている」「自分の生理を正しく理解していない」ことがわかりました。
【調査結果概要】
1. 「生理周期や期間について」63.2%の女子大生が異常を感じても「普段通り過ごし、特に対策はしていない」と回答
2. 「経血の量について」57.8%の女子大生が異常を感じても「普段通り過ごし、特に対策はしていない」と回答
3. 2人に1人の女子大生が「生理周期」の異常に、3人に1人の女子大生が「生理期間」の異常に気づいていない
1. 生理の周期・期間の異常を感じても、63.2%の女子大生が「現状維持」を続けている
「生理の周期・期間に異常を感じたことがある」と回答した人は、68人(全体の44.4%(1-1)でした。そのうち、43人(63.2%(1-2)が「異常を感じた際に、普段通り過ごしている」と回答し、「生理に異常を感じた女子大生のうち、約3人に2人は現状維持を続けている」との結果となりました。
また、「普段通り過ごした」理由で多く見られたのは、「生活に支障がないから:30人(69.7%)」や「前に異常を感じても、自然に治ったから:12人(27.9%)」(1‐3)。このことから多くの女子大生が生理周期や期間の異常をそもそも問題視していない可能性が高いことがわかりました。
2. 生理中の経血量に異常を感じても、57.8%の女子大生が「現状維持」を続けている
「経血量に異常を感じたことがある」と回答した人は、64人(全体の41.8%(2‐1))でした。そのうち、37人(57.8%(2-2))が「異常を感じた際に、普段通り過ごしている」と回答し、生理周期や期間に異常を感じたときと同様に現状維持を続けている人の割合が高い結果となりました。
また、「普段通り過ごした理由」で多く見られたのは、「生活に支障が出ていないから:35人(94.5%)」や「前に異常を感じても、自然に治ったから:12人(32.4%)」(2‐3)。以上のことから多くの女子大生が経血量の異常についても問題視していない可能性が高いことがわかりました。
3. 2人に1人の女子大生が「生理周期」の異常に、3人に1人の女子大生が「生理期間」の異常に気づいていない
3- 1 「自身の生理周期に異常を感じたことはない or 気にしたことがない」と回答した人のうち、49.4%が自身の生理周期の異常に気づいていない
「これまで自身の生理周期に異常を感じたことはない or 気にしたことがない」と回答した85人のうち、現在の生理周期について『医学的に異常だとされる周期(※2)』で回答したのが11人、別の質問で『過去に異常値まで周期が遅れた or 早まった経験がある』と回答したのが33人(うち2人が重複)。このことから、85人中42人(49.4%)の女子大生が、「正常な生理周期」を正しく認識していない可能性があることがわかりました。
3- 2 「自身の生理期間に異常を感じたことはない or 気にしたことがない」と回答した人のうち、31.7%が自身の生理期間の異常に気づいていない
「これまで自身の生理期間に異常を感じたことはない or 気にしたことがない」と回答した85人のうち、現在の生理期間について『医学的に異常だとされる期間(※2)』で回答したのが5人、別の質問で『過去に異常値まで生理期間が伸びた or 短くなった経験がある』と回答したのが26人(うち4人が重複)。このことから、85人中27人(31.7%)の女子大生が、「正常な生理期間」を正しく認識していない可能性があることがわかりました。
■学生団体megaphONEとの協同プロジェクトについて
今回の結果を通じて生理周期が医学的にも異常であるにも関わらず、約2人に1人(生理期間では約3人に1人)の方が認識しておらず特に対策もしていない現状があります(3-1.2)。生理不順や月経トラブルに対して正しい知識を持つこと、そしてトラブルが継続する時に生活習慣の見直しや病院への受診など、どのようなことができるのか「体づくり健康づくり」の大切さを引き続き社会に伝えて参ります。
※1出典 内閣府男女共同参画局「男女の健康意識に関する調査」(平成30年)
※2出典 公益社団法人日本産婦人科学会『女性の健康Q&A』
【調査概要】
調査対象者:現役女子大生
大学区分:4年生大学(共学)、4年生大学(女子大)、短期大学(共学)、短期大学(女子大)
調査期間:2022年2月24日〜2022年2月27日
有効回答者数:153
【企業概要】
名称 株式会社ベルタ
所在地 東京都港区北⻘山2-12-28 ⻘山ビル5階
代表者 代表取締役社長 武川克己
事業内容 D2C事業
URL https://belta.co.jp/
■学生団体megaphONE
学生団体megaphONE(メガホン)は、人生の先輩と学生との「ギャップ」を解消することで、これから大人になる学生の未来が、明るく豊かな未来に繋がってほしいと考えました。そこで、現在の女子学生が抱えている声なき声に耳を傾け、社会や学生自身に発信するメガホン(拡声器)のような存在になりたいという想いを込めています。さらに、megaphONEの“ONE”には、たった一人である自分自身の存在を大切にしてほしいという意味があります。