日本で現存するミスコンテストの中で最も歴史のあるミス日本大会。
和田さんの考える大会と当社との関係を教えてください。
1950年を第1回として不定期で開催された大会でしたが、1968年復活第1回大会より半世紀を越える時間を大会委員会と曽我社は二人三脚でやってきたとの思いがあります。その関係については復活大会を立ち上げた祖父(和田静郎氏)からも、両親(2代目として大会委員長など長年に渡り大会に貢献)からもしっかりと聞いています。同じ方向を向いて、次の時代を一緒に作り上げているような関係であると個人的には感じております。
当社が大会に協賛している衣裳、主に振袖などの着物になりますが、
どのような点に期待されていらっしゃいますか?
ミス日本の理念には「日本らしい美しさで社会をより良くする」という大きな理念があります。「日本らしい美しさ」とは3つの美(内面の美・外見の美・行動の美)によって成り立つと考えており、この3つを揃えることで周囲を引き込み、新たな社会を創造する力となります。特に魅力を磨く際には、私達の歴史的な文化や環境への理解が大事になります。日本で代々受け継がれてきた、着物や文化へ親しみを深めることは、魅力を高める上で重要といえるのです。
そのため、着物審査はミス日本コンテストにとって欠かせない審査の1つになっております。着物は日本らしさの象徴でもあり、海外の方から見ても独特で特別なものです。昨今は、着物をお召しになる若い方が減ってきていますが、ファリナリストたちが一堂に振袖を着て並ぶ華やかな姿をご覧いただいて、あらためて着物っていいなと感じてもらえるそんな瞬間であって欲しいと思います。
和田さんの考える「美しい人」とは?
ミス日本協会で大会に挑戦される方や受賞される方には、先ほどの3つの美について一生涯をかけて磨いてほしいという想いがあります。
3つの美の中の”内面の美”とは優しさなどを連想される方もいらっしゃると思うのですが、自分のルーツを知り自分の足下を固めていくことで、自信につながるということを提唱しています。それは先程ご紹介したように、着物の文化を知ることや、自分のご先祖様が何をしていたかなどもしっかり学ぶことでもあると考えます。
次に”外見の美”とは、ただ見た目だけということではありません。見た目とは「日々の鍛錬と選択」で出来上がっているものですのでその過程が大切です。例えば休みの日に、何をするのか。食事の際にどんなものを選ぶのか。友人との遊びの際に何を着てどのように振る舞うのか。こうした日々の積み重ねが、外見の美につながるのです。
最後に”行動の美”とは、目的と目標を意識することです。夢に向かってチャレンジしている姿や、いかなる職業や社会的ポジションに関わらず、目標に向かって努力をしている姿、そして何かをなすために一所懸命な姿は、周囲を魅了し、周囲に行動の変化を起こさせます。
私、個人的に考える美とは、「粋(いき)」だと思っています。私の祖母は大変粋な女性でした。例えば心持ちや人生に対する向き合い方が思慮深くもあっさりとしていて、それがとても優美に感じます。楽しいと思う行動が、周囲の人の幸せに自然とつながっているすごくいい生き方だなと思っています。
注)撮影時のみマスクを外して撮影させていただきました。
【2】に続く、配信は6月7日(火)予定です。
ミス日本コンテスト
1950年から始まる日本で現存する最も歴史のあるコンテスト。「日本らしい美しさ」を磨きあげ、社会で活躍することを後押しするコンテストで、毎年、あらゆる分野で活躍する女性達を輩出しています。
Profile
和田 あい(わだ あい)
1950年から続く美の最高峰「ミス日本コンテスト」を兄・健太郎と共に開催運営している三代目継承者。
日本らしい美しさとは3つの美(内面の美・外見の美・行動の美)を一生涯かけて磨いていく事であると提唱し、若く可能性ある女性達の育成に従事。
2020年には母・和田優子(現ミス日本シニアマネージャー)よりミス日本コンテスト大会委員長を引き継ぐ。
プライベートでは2020年12月に第一子、2022年1月には第二子を出産
◉株式会社 曽我
明治44年に東京都文京区で創業(昭和34年株式会社として設立)。「衣裳は人なり」という創業者の言葉に込められているのは、お客様に良い状態の着物を着ていただきたい一心で、毎晩衣裳を丁寧に修繕し続けてきた創業者の想いです。その想いは脈々と受け継がれ、現在、三越伊勢丹(首都圏5店舗)、都内ホテル・式場、神社にて、婚礼衣裳・各種祝い着を取り扱う衣裳室を運営するほか、結納品・儀式用品の販売、美容・着付け、結婚式場相談、フォトウエディングなど多角的なサービスと共にお客様の気持ちに寄り添う商品をご提供致しております。
【ホームページ】https://soga.co.jp/