当社は、LGBTQ研修の継続的な実施、同性カップルとその子どもを配偶者・家族として福利厚生等の対象とする「パートナーシップ宣誓制度」導入のほか、2007年から継続している障がい者雇用や、ライフステージの変化に応じた多様な働き方など、ダイバーシティ&インクルージョンに取り組んできました。価値観やライフスタイルの多様化が進む社会において、ダイバーシティ&インクルージョンのさらなる推進は企業として重要な責務だと考えています。今後は、村木氏の豊富な経験や知識を当社の経営に取り入れ、多様な顧客のニーズに応えながら、多様な従業員が生き生きと活躍できる労働環境をつくることで、企業価値の向上と業容拡大に努めてまいります。
■村木氏のコメント
婚礼業界として初めてLGBTQに関する研修の依頼をくださったのが、テイクアンドギヴ・ニーズ社でした。従業員向けにも顧客向けにも先進的な取り組みをしてきた企業に、社外取締役として参画できることを大変嬉しく、楽しみに思っています。ダイバーシティ&インクルージョンの推進は、企業の持続可能性のために必須で、あらゆる経営判断を多様な目線でチェックする必要があります。私は、40代で、女性で、同性のパートナーがいて、パートナーと共に子どもを育てています。こうした属性を持つ人は、日本の大企業の経営層にほとんどいません。日本はまだ婚姻の平等が法制化されていない国です。家族になりたいと切実に望みながら、それを叶えられない人たちが沢山います。同社はビジネスを通じて、こうした人たちにも希望のメッセージを伝えることができると信じています。今後、ダイバーシティ&インクルージョン施策推進の専門家であり、かつ、多様性を体現する存在として、同社の企業価値向上に尽力したいと思っております。
■村木 真紀氏 プロフィール
京都大学卒業後、サッポロビール株式会社(現サッポロホールディングス株式会社)に入社。その後、外資系コンサルティング会社を含む複数企業にて、主に決算業務の効率化のためのシステムコンサルティングを歴任。その後、LGBTQと職場の問題解決のため、2013年にNPO法人虹色ダイバーシティを設立し、理事長に就任。関西学院大学非常勤講師も務める。