○ JR東日本グループは、「変革2027」において「世界を舞台に」を掲げ、アジアを中心に輸送、生活サービス、IT・Suicaを融合しグループの総合力を活かしたビジネスモデルの確立とより豊かなライフスタイルの提供を目指しています。 ○ これまで国内の駅を中心に、フィットネスジム事業をはじめとした健康増進ビジネス分野でさまざまな事業を展開してきました。今後は海外においても、各国の社会課題やニーズに応じたさまざまな健康増進ビジネスを展開していきます。 ○ 2023年夏、フィットネスクラブ「ジェクサー・フィットネス&スパ」を台湾に開業します。日本式スタジオレッスンや温浴施設、入居する「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」のヘルシーな日本料理と連携したプランなどを提供し、台湾における新たな健康増進ビジネスの拠点となることを目指します。 |
1.健康増進ビジネスを海外で展開する狙い
JR東日本グループでは、沿線価値を向上するため、駅を中心にさまざまな事業を行っています。健康増進ビジネス分野においても、フィットネスジムに加えて、キッズ向けスポーツ教室からシニア向け通所型介護ジムまで、沿線や駅ごとに異なる幅広い年齢層のさまざまなニーズに対応したサービスやプログラムを開発してきました。
アジア各国でも急速な高齢化やライフスタイルの変化により健康志向が高まっています。高齢化で先行する日本においてJR東日本グループがこれまでに培ったノウハウを活用することにより、アジアでの健康増進ニーズに応えます。
2.「ジェクサー・フィットネス&スパ」1号店の概要
健康増進ビジネスの海外初展開国として、高齢化社会が到来しつつあり、健康への関心が高まる台湾へ出店します。
(1)施設概要
(2)コンセプト・ポジショニング
JR東日本スポーツ株式会社が日本国内で蓄積したノウハウをもとに、中高年層・女性が利用しやすい「健康増進型フィットネスジム」を提供することにより、既存の大手台湾現地フィットネスジムが提供する若年層向け「筋力増強型フィットネスジム」との差別化を図ります。
(3)日本式のサービス
①日本式プログラム
剣道や空手など、日本由来の要素を取り入れたエクササイズやJ-Popを用いたレッスンなどを導入予定です。また、トレーニングジムエリアではコミュニケーションを重視し、初心者向け少人数トレーニング、カウンセリングなどを導入します。
②温浴施設
日本の温浴施設設計の第一人者である今井健太郎建築設計事務所※によるデザインにより、和を感じられる空間を提供します。また、公衆浴場の文化の浸透していない台湾でも入りやすいよう、デザインや照度を工夫し、日本の温浴文化を発信します。
③ホテルメトロポリタン プレミア 台北の「食」と連携したプログラム
ホテルメトロポリタン プレミア 台北と連携し、健康的な「日本食」とフィットネスプログラム・温浴リラックスを組み合わせて、心と体を健康にするステイプランを提供します。
3.今後の展開
(1)海外の健康増進ビジネスの拡大
①台湾におけるフィットネスクラブ店舗拡大とフランチャイズ展開
初出店国となる台湾において、現地企業と提携したフランチャイズ出店を中心に主要都市での複数店舗展開を目指します。
②健康増進ビジネス領域の拡大
台湾1号店のお客さまのニーズをもとに、通常のフィットネスジム業態以外にも、キッズスクール併設型やシニア向け通所介護施設併設型、温浴施設特化型など、店舗の立地特性に応じて多様な業態に取り組みます。
③アジア他国への展開
高齢化などの社会課題顕在化に応じて、台湾以外のアジア各国でもフィットネス事業をはじめとした健康増進ビジネスの展開を検討します。
(2)健康増進ビジネスノウハウ強化とアジアへの展開
リアルとオンラインのハイブリッドクリニックの多拠点化による「スマート健康ステーション」の推進や、街全体をフィットネスに活用する「フィットネスフィールド」(高輪ゲートウェイシティ(仮称)への展開予定)の推進などを通じ、JR東日本グループの健康増進ビジネスを深化させます。さらにこのノウハウを活かし、アジアへの健康ビジネスの展開を図ります。
※今井健太郎建築設計事務所について
代表の今井健太郎氏は銭湯・温浴施設を中心に、設計のみならず、意匠性にも優れたデザイナーズ銭湯の第一人者です。
企業名:一級建築士事務所 株式会社今井健太郎建築設計事務所
本社所在地:東京都港区赤阪6-9-5氷川アネックス2号館205
事業内容:温浴施設全般および、付帯施設に関わる設計業務、工事監理業務