空間に浮かび上がる無数の光と闇の球体、生命のように空間を漂い続ける巨大な雲、無限に広がる光の点の彫刻群——。チームラボマスレスは、作品の存在の輪郭を、物質的な境界面から超越させて連続的で曖昧なものへと考え直します。
人間の表現は、デジタルによって物質から解放され、自由になりました。人間の創造はこれまでの常識的な物質の概念を超えていくでしょう。チームラボマスレスでは、作品の存在の輪郭から物質的な境界面は消え、存在の輪郭は連続的で曖昧なものになります。それによって、身体と作品との境界が曖昧になり、身体はより自由になります。物質の概念を超越し、人々は、作品に身体ごと没入し、身体で認識し、他者と共に作品の一部となって、自分と世界との連続的な境界のない体験を模索します。
新作空間も複数公開します。
「EN TEA HOUSE – 太虚境」では、無数の光と闇の球体群が空間を埋め尽くす作品《質量のない太陽と闇の球体》の空間で、茶を飲む体験ができます。一服の茶を点てると、茶は光を灯し、茶を飲もうとして持ち上げると、茶が強く輝き、周辺の球体群に次々と呼応していきます。球体群は、空間上にはっきりと知覚されるにも関わらず、物質的な境界面はなく、身体では知覚できません。存在とは何かを問う作品です。
《Trails of Life – Transcending Space in All Directions》は、人々が作品空間内で立つと、壁、床、天井すべての境界面がなくなり、作品世界と人々が一体となって動き出します。人々がいた場所には、筆跡が残っていき、その筆跡によって作品世界が創られていきます。
その他にも、1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る《Floating in the Falling Universe of Flowers》や、新しい色の概念を模索する《呼応する小宇宙 – 固形化された光の色》など、圧倒的な没入感が特徴的な作品空間が複数登場します。
また、本展には、「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトとし、身体ごとインタラクティブな世界に没入する「運動の森」と、他者と共に自由に世界を創造することを楽しむ教育的なプロジェクト「学ぶ!未来の遊園地」も含まれます。
球体を踏み、跳んでいくと、球体の中が弾けてあおむしが生まれる《あおむしハウスの高速回転跳ね球》や、作品に乗って飛び跳ねることで、星が生まれ、成長していく過程を体験できる新しい《マルチジャンピング宇宙》など、創造的な体験をすることができます。
teamLab Massless Beijing
https://www.teamlab.art/jp/e/masslessbeijing/
#teamLabMassless
2022年11月19日(土) – 常設
Chaoyang Joy City(北京市朝阳区朝阳北路101号10F)
ティザー動画: