詳細:https://unagino-nedoko.net/event/44423/
<開催にあたり>
渡辺さん、こんにちは。
お久しぶりです。
うなぎの寝床が、yohakuの商品を扱った企画展を最後に開催したのは2019年。
「yohakuの服づくり 渡辺さんの頭の中展」と題してyohakuの服づくりと考え方をみてきました。そこから3年経ち、渡辺さんの、そしてyohakuの服との関わり方はまた変化しているようです。
2022年11月10日(木)からスタートする今回の企画展でも服を通して、『今』のyohakuの服づくりと渡辺さんの頭の中を見てもらえたらと思います。
yohakuの服づくりのはじまりとなった「再生」、各地の織物や技術を使った「産直」、変わらず作り続ける「定番」とyohakuの服をいろいろと取り揃えられることになりました。
yohakuの服は着ていて心地が良いです。
それは生地がどうこう、形がどうこうだけではなく、単純に着ていて体に無理がないように感じます。ついつい手に取ってしまう、そんな服だと思います。是非実際に手に取り、触れに来てみてください。
さあ、みんなで渡辺さんの頭の中をのぞいてみましょう。
渡辺さん、今回もどうぞよろしくお願いします。
- 開催情報
会期:11⽉10⽇(木)〜11⽉23⽇(水・祝)
開催地:うなぎの寝床 旧寺崎邸(福岡県⼋⼥市本町327)
営業時間:11時〜17時 定休⽇:⽕曜・⽔曜(祝⽇は営業)
- yohakuの服づくり
yohakuの服づくりは、各地の廃棄される生地や糸、残反(ざんたん)と呼ばれるものを使うことからはじまりました。
これは現在の「再生」というシリーズに繋がっていきます。そして、この服づくりの中で生地や糸は自然界の資源であって、食べものと何も変わらないものだと感じるようになり、その資源を最後まで余すことなく使いきらなければと考えるようになったそうです。
そこから渡辺さん達の取り組みはさらに進みます。今では少ないながらも自分たちで綿花を育てて、そこで穫れた綿を使った生地づくりをはじめたり、お客さんや取引先の方に綿花の種を渡して育ててもらい、そのわたを回収しています。
自分たちで綿を育てることにより、綿、糸、生地への思考はさらに深めています。同時に、綿の循環ということをお客さんや周りの人たちとも共有して、一緒に考えるということもされています。渡辺さん達が育てた綿で作った生地が出来上がり、今後製品化までされようとしています。
綿花栽培からの生地、製品つくりまで。渡辺さんの頭の中で描いている循環図が形つくられるまでもう少しなのだろうなと感じています。
自然からの恵みである「綿」とどう向き合うのか、そしてどのような服づくりをされているのか、この3年の変化を見るのも楽しみです。
- yohakuの3つの作り方
「定番」
オリジナルの素材を作るためには3ヶ月ほど時間がかかります。 3ヶ月のサイクルでは現代の流行に合う服は間に合わないので、 日常着(定番)という流行に左右されない作り方をしています。
「再生」
yohakuの服作りは「再生」からはじまりました。 再生は廃棄される生地や糸をリユースした服作り。 10年間続いているやり方をこれからも変わらずに続けていきます。
「産直」
日本の布、産地の技術から学び、 そこから得た事を余白の感覚を通して日常着として作り続けています。
- yohakuとは?
yohakuは衣服の製造・販売を行う株式会社サンカーベの自社ブランド。1969年メリヤス(肌着類)のメーカーとして創業。秋田の自社工場で肌着の生地の生産、卸、アパレル向けOEMをやっていましたが、代表の渡辺展行さんが跡を継ぐ形で入社してからは徐々に自社製品に移行。2009年小売事業を開始し、2012年yohakuを立ち上げ、東京の蔵前に店舗を構えています。
うなぎの寝床のKATA Tシャツシリーズやもんぺしたはyohakuが作っています。
- 地域文化商社「うなぎの寝床」について
うなぎの寝床は、福岡県⼋⼥市を拠点とし、地域に伝わる歴史や⽂化を独⾃に研究し、現代において経済的・社会的につないでいく仕組みを⾒出す「地域⽂化商社」。
2012年7⽉の創業から、次世代へ継承していく「地域⽂化(ものづ くり、まちづくり、⾷⽂化など)」の価値を⾒⽴て、社会とコミュニケーションを取れる商品・サービスを構築し、それ が浸透していく仕組みを整え、つくりて(⽣産者)、つなぎて(地域⽂化商社)、つかいて(⽣活者)、そしてその先に ある地域資源や⾃然も含めた⽣態系をつないでいきます。