※ 出生地に関するアンケートから都道府県を出しています
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供するサービスです。体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直すヒントに役立てることができます。
この度、11月12日(いいひふ)の「皮膚の日」を前に、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から20,000人以上のゲノムデータを用いて、「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」という項目を解析しました。経表皮水分蒸散量は、皮膚の乾燥状態を調べるために測定されるものの1つで、汗によらず角層を通って蒸散する僅かな水分量のことです。体内の水分がどれくらい外に逃げているかが分かります。この水分量が少ないほど角層のバリア機能が高い・肌の保湿力が高いことを意味します。
遺伝子解析項目「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」は、角層から蒸散する水分量に関する項目で、「バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)」、「バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)」、「バリア機能が一般的なタイプ(遺伝子型:AA)」の3つがあります。今回の調査では、「バリア機能が一般的なタイプ」に該当する人を除き、「バリア機能がより高めのタイプ」と「バリア機能が高めのタイプ」に該当する人の割合を足して、都道府県(出生地)別に算出し、数値化しました。
上記の解析結果より、肌のバリア機能が高めの遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 沖縄県、2位 秋田県、3位 広島県、4位 鹿児島県、5位 栃木県、6位 高知県、7位 香川県、8位 佐賀県、9位 長崎県、10位 岐阜県という結果になりました。
■調査概要
調査方法:ゲノムデータの解析をもとに調査
調査対象:「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」、「ジーンクエストALL」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,371人
調査時期:2022年10月
調査項目:ゲノムデータ:「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」の項目について、「バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)」と「バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)」に該当する人の割合を足して、都道府県ごとに算出
■肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】に関する遺伝子型について
肌のバリア機能(肌の保水力)の指標の1つである経表皮水分蒸散量は、温度や季節、紫外線の量、喫煙などが影響していることが知られていますが、遺伝的な要素も関与していることが分かっています。中国科学院等の研究グループが、977名の中国人集団を対象に、頬の肌の経表皮水分蒸散量の測定とゲノム解析を行い、関連する遺伝子領域を探索しました。その結果、SNP:rs11103631という遺伝子型で「G」を持っているほど経表皮水分蒸散量が少なくなる(肌の保湿力が高い)傾向があると分かりました。また、このSNP:rs11103631の遺伝子型の頻度を地域別で調べると、紫外線量の多いアフリカ集団ではその他の地域の人と比べて、経表皮水分蒸散量が少ない・肌のバリア機能が高いタイプ(遺伝子型:GG、またはAG)が多いことも分かりました。このように民族(地域)による差も報告されています。
なお、今回の調査で遺伝子解析項目「肌のバリア機能【経表皮水分蒸散量】(SNP:rs11103631)」に関して、日本人における遺伝子型の割合は、「バリア機能がより高めのタイプ(遺伝子型:GG)」が12.7%、「バリア機能が高めのタイプ(遺伝子型:AG)」が41.9%、「バリア機能が一般的なタイプ(遺伝子型:AA)」が45.4%でした。ご自身のタイプが気になる方は、この機会に「遺伝子解析サービス」でチェックしてみてください。
■「ユーグレナ・マイヘルス遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて300項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにできることをチェックできます。
https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp