開催初日を迎えた11月23日(水・祝)は、紅葉に彩られた会場が外国人観光客を含む多くの来場者で賑わい、金と青の調和が織りなす幻想的な空間に感嘆の声があちこちからあがりました。
メインアート―金色厨子
江戸時代の絵師・狩野探幽の名作である雲龍図が描かれた法堂(重要文化財)に、天野喜孝氏の描き下ろしメインアートが並び、時代を超えた美の共演を果たしました。
高さ約3mの円柱型からなる「金色厨子」は、須弥山図の「飛天」を天野喜孝氏が自ら解釈した作品。その四方には高さ約1.5mの小型の厨子を4本展示し、中央の厨子を東西南北から囲むように配置することで、密教の教えを視覚的に伝える立体曼荼羅を表現しています。
単なるイラストではなく空間全体で鑑賞者自身の感性に問いかける作品が一堂に並びます。
- 「金色世界」アート作品展詳細情報
■企画展名:金色世界 天野喜孝が描く無限の光 ~GOLDEN VIEW OF THE WORLD~
■開催期間:大本山妙心寺 2022年11月23日(水・祝)〜12月8日(木)
■会 場:
◇大本山妙心寺(〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1)
拝観時間 :9:00〜12:00/13:00〜16:00 ※チケット販売は15:30まで
拝観料 :大人700円/小中学生400円
公式サイト:https://www.myoshinji.or.jp/
■主催:金色世界プロジェクト委員会
(株式会社ツインプラネット・株式会社日テレWands・株式会社BS日本)
■協賛:大日本印刷株式会社
■HP:https://goldenworld.jp/
- アートプロジェクト「金色世界」の今後
「金色世界」は、『天野喜孝 生誕70周年プロジェクト』のひとつとして、日本の伝統工芸である金箔・箔押し”の技術を活用したキャンパスに、天野喜孝氏の世界観を象徴するアートを創出するプロジェクトです。この「金色世界」を日本のIPコンテンツとして、プロダクト化など様々なコラボレーションを進めながら、日本が世界に誇る技術・文化を世界に向けて発信していきます。
今回妙心寺で行われるアート展終了後には、メインアートである「金色厨子」などの作品と会場である妙心寺を3DCG化し、「天野喜孝VRミュージアム」と連携し、「バーチャル金色世界」を展開予定です。
そのほか、最新テクノロジーと融合し「金色世界」をより多角的に表現。デジタル領域に参画し、デジタルアート・メタバース・NFTなどデジタルコンテンツ化するなど、アートの持つ力や未来への可能性を描いていきます。
- 『天野喜孝 生誕70周年アートプロジェクト』
『天野喜孝 生誕70周年アートプロジェクト』は、株式会社エムズマネジメントオフィス、株式会社ツインプラネット、大日本印刷株式会社、株式会社 NPG東京エージェンシー、株式会社BS日本、株式会社日テレWandsが協力して推進するプロジェクトです。
- 天野喜孝氏 プロフィール
■天野喜孝
1967年に15歳でアニメーション制作会社「(株)竜の子プロダクション」(現「(株)タツノコプロ」)に入社し、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』 『昆虫物語 みなしごハッチ』『新造人間 キャシャーン』など、多数のキャラクターデザインを手がける。1982年に独立後、1987年より「ファイナルファンタジー」シリーズのロゴ、イメージイラストを担当、天野喜孝の世界観が広く知れ渡る大きなきっかけに。2000年ヒューゴー賞にノミネート。同年、アイズナー賞を受賞。ニューヨーク、ロンドン、パリなどで評価されているファインアートシリーズをはじめ、数多くの個展を国内外で開催するなど国を超えて人々を惹きつけ、現在も幅広い分野で世界的に活躍を続けている。
<受賞歴>
2018 インクポット賞/アメリカ
2007 第38回星雲賞/日本
2000 アイズナー賞:“THE SANDMAN:The Dream Hunters”(ニール・ゲイマンとのコラボレーション)/アメリカ
2001 2000 ドラゴン・コン賞、ジュリー賞/アメリカ
1983-1986 第14-17回星雲賞/日本
- 会社概要
株式会社ツインプラネット https://twinplanet.co.jp/
・代表者 :代表取締役 矢嶋健二
・所在地 :東京都渋谷区神宮前 5-46-1
・事業内容 :Intellectual Property(知的財産権)を軸に、エンターテイメント分野において幅広い事業を展開する“IP エージェンシー”