株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下剛)は、中京大学 渡邊航平教授らのグループとのハイブリッドトレーニングに関する研究成果が、国際的な生理学のオンラインジャーナル誌『European Journal of Applied Physiology』に掲載されましたことをご報告いたします。
ハイブリッドトレーニング(随意運動と電気刺激を同時に行う運動手法)に関する応用研究で、研究成果を今後の企画開発やサービス開発に役立てていきたいと考えております。
■目的
有酸素運動に電気刺激(ES)を付加し運動強度を高めたトレーニングが、循環・代謝機能に及ぼす影響を調査すること。
■方法
若齢男女8名および9名は、それぞれ換気性作業閾値の100%(VOL群)および75%(VOLES群)に相当する運動強度で30分間の自転車運動を週2回、9週間実施した。VOLES群は、大腿部と臀部にESを付加しながら、運動を実施した。
■結果
運動中における酸素摂取量および心拍数は両群の間に有意な差はなかったが、自覚的運動強度はVOL群(14.9±1.8)がVOLES群(12.0±1.5)に比べて有意に高かった。トレーニング介入前後における同一負荷自転車運動では、両群ともに介入後の酸素摂取量、心拍数、血中乳酸値が有意に低下し、これらの低下率に群間差は無かった。
■結果の一例
■まとめ
中等度の有酸素運動へESを付加することは、自覚的運動強度を上げることなく、循環・代謝機能に対して、高強度運動と類似したトレーニング効果をもたらす可能性が示された。
論文の内容はこちら
https://link.springer.com/article/10.1007/s00421-022-05065-4
■タイトル
Physiological adaptations following vigorous exercise and moderate exercise with superimposed electrical stimulation
■著者
Kohei Watanabe1, Akane Yoshimura1,2, Hiroya Nojima1, Tetsuya Hirono1, Shun Kunugi1,3, Tatsuya Takada4, Shuhei Kawade4, Toshio Moritani5
1 Laboratory of Neuromuscular Biomechanics, School of Health and Sport Sciences, Chukyo University,Tokodachi, Kaizu-cho, Toyota 470-0093, Japan
2 Faculty of Education and Integrated Arts and Sciences,Waseda University, Tokyo, Japan
3 Center for General Education, Aichi Institute of Technology,Toyota, Japan
4 MTG Co., Ltd, Nagoya, Japan
5 School of Health and Sport Sciences, Chukyo University,Toyota, Japan
MTGは、自社開発のみならず、大学との産官学の共同研究や、他企業との共同開発に取り組むことで、先進のテクノロジーと最高峰の知恵を融合させ、革新的なブランドを創出してまいりました。今後も、世界中の人々に生き生きとした前向きな人生を送っていただくためのフィットネス製品とサービスを創出し、多くの人の健やかな身体づくりをサポートしてまいります。