【ノルデステ 鳥取大学農学部動物医療センター 共同研究に関して】
鳥取大学農学部動物医療センターは獣医系大学附属の動物病院として教育・研究のみならず、高い専門性を持った高度獣医療の担い手として開業獣医師から依頼を受け、診療を行う「動物の大学病院」としての役割を担っています。
そのような獣医外科医療の最先端に身を置き、臨床現場で日々動物の治療にあたる大崎智弘准教授と弊社は、ペットの老化が原因とされる病気を未然に防ぎ健康長寿を実現する研究の一環としてNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)による犬猫の抗老化作用を検証する共同研究を開始いたしました。
【研究背景】
新型コロナウィルス禍を背景にペットとのコミュニケーションが以前にも増して濃密になる中、家族と同様にペットの長生きケアを積極的にする傾向が顕著に表れています。
2021年の犬猫の平均寿命は犬が14.65歳、猫が15.66歳*¹となり、この10年間で犬は0.78歳、猫は1.3歳寿命が延びています。
一方、オーナーがペットに全うしてほしい寿命の平均は、2015年の調査でも犬オーナーは16.1歳、猫オーナーは17.7歳と実際の平均寿命より2歳程度長い寿命を望み、またペットが健康で介護無しでいられる寿命を延ばしたいと回答したオーナーは約8割にのぼりました*²
*¹一般社団法人ペットフード協会調べ(令和3年度 全国犬・猫飼育実態調査)
*²ペット長寿国プロジェクト調べ(平成27年度 ペットの高齢化とケアに関する調査)
こうしたペットの健康長寿を望む声に応えるべく大崎准教授らは、抗老化成分として近年ヒトやマウス多くの抗老化研究成果が報告されているNMNを犬猫に投与し、寿命延伸が期待される抗老化作用の各種マーカーを測定する共同試験を実施することといたしました。
【研究内容】
中高齢の犬猫に対してNMNを2ヶ月間投与します。また投与前後に採血を実施し、血液検査、各種ホルモン検査を行います。また動物の状態の変化に関するアンケート調査も行い得られた研究データを解析し、NMNの抗老化効果を評価します。
【ノルデステのNMNに関して】
ノルデステは国内生産・高純度のNMN研究用試薬「N-Pro Med」(エヌプロ メッド)を提供。さまざまな医療機関や研究機関で用いられるアカデミッククオリティの原材料を通じて、健康と医療の未来に貢献します。
■ 研究責任者プロフィール
大崎 智弘(Tomohiro Osaki Ph.D.)
鳥取大学農学部共同獣医学科 獣医外科研究室 准教授
・経歴:
2002年 北海道大学 獣医学部 卒業
2006年 北海道大学大学院 獣医学研究科 獣医外科 卒業
2006年 北海道大学大学院獣医学研究科 附属動物病院 助手
2007年 北海道大学大学院獣医学研究科 附属動物病院 助教
2010年 現職
・研究分野:
獣医外科学、腫瘍診断、治療学
■ 組織概要
株式会社ノルデステ
本社:東京都足立区関原3-5-8
丸の内オフィス:東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビル2F
設立:1984年12月
代表取締役:阿部朋孝
資本金: 1,000万円
URL:https://www.nordeste.co.jp/
鳥取大学農学部附属動物医療センター
住所:鳥取県鳥取市湖山町南4丁目101
設立:2010年4月
センター長:菱沼貢
URL:https://vth-tottori-u.jp/