【なぜシャンプーの自動販売機なのか?】
いま京都には観光客が戻りつつあります。京都にお越しの観光客の皆さまは、京都でのあらゆる体験に京都らしい上質さを期待されています。そして、京都もこれに応えるように、街の景観や雰囲気、宿泊施設、接客からお土産物に至るまで、万全を期して京都らしさを提供してきました。しかしながら、近年の急激な宿泊施設数の増加から、ホテルや旅館はどこも差別化の種を、文字どおり草の根を分けて探すほどになっています。有難いことに弊店が独自開発したシャンプーにも、差別化を図るアメニティとして、宿泊施設からお声がかかり、ご採用いただくケースが増えております。創業以来123年のヘアケア技術のエッセンスを詰め込んだ正真正銘、京都発のご当地シャンプーとして、京都市内のいくつかの施設でご愛用いただいておりますが、一方で、コスト面が折り合わず、導入に至らなかった宿も多いのが現実です。いま、京都の宿泊施設は急増したことにより競争が激化し、設備への投資で手一杯という声が多く聞かれ、細部に至るアメニティにまでは、京都らしさを徹底することが難しい状況にあります。であるならば、ホテルや旅館が館内レストランを有しつつも、お客様のご要望に応じて、地場の飲食店をご案内するように、備え付けのアメニティを置きつつも、京都発のシャンプーやコンディショナーが、少し足を延ばせば、24時間365日いつでも買えるというご案内ができれば、宿泊施設にとっても宿泊客にとってもプラスになるのではと考えました。京都に育てられ、京都とともに歩み続けてきた老舗美容室として、観光客の皆さまにはどんなおもてなしができるかを考えた結果、この度のシャンプーの自動販売機の導入を決断致しました。せっかく京都にお出でになった観光客の皆さまに、たとえアメニティひとつをとっても、決して残念な思いはさせたくない、京都の上質さを感じていただきたいと常々思っております。
【なぜ12月の運用開始なのか?】
コロナ禍から脱却しつつある昨今、京都にも観光客が戻りつつあり、年末年始を京都で過ごされる方が多くなると考えます。旅行中は、旅先での体験を充実させることに専念される方が多く、どうしても滞在中のヘアケアが疎かになりがちです。ご存じの通り、京都の冬は寒く、乾燥が進むことで髪へのダメージも大きくなります。しかし、この時期は年末年始休業があり、その間、店主はお客様の髪を気に掛け過ぎるあまり、毎年ソワソワする事態となります。そこで12月の運用開始とすることで、例年とは打って変わって、安定したヘアケア製品の無人提供が常時可能となり、店主もお客様を心配することなく、しっかりと休養がとれます。すっきりした気持ちで、新年への英気を養うことで、来年もまたお客様へ最高のサービスが届けられると確信しております。
【なぜお得意様に貢献できるのか?】
この度の自動販売機は、観光客の皆さまにだけ向けたサービスではありません。弊店の常連のお得意様にも貢献できるものであると信じて疑いません。なぜなら、弊店の上位顧客の85%が遠方からの宿泊を伴うご来店です。宿泊の際には、弊店のシャンプーをご持参になるか、弊店スタッフが宿泊先までシャンプーをお届けに上がることがほとんどです。そんな中でも、万が一お客様がシャンプーをお忘れになり、あいにくご来店の前後日が弊店の休業日だった場合、お客様の日々の丹念なヘアケアを途絶えさせてしまうことになりかねません。しかし、自動販売機という年中無休24時間フル稼働のシャンプー提供窓口があることで、お客様の髪はその日も守られるのです。この度の自動販売機の導入は、弊店にご信頼を寄せて下さるお得意様の髪を、雨が降ろうと槍が降ろうと必ずお守りするという不断の意志の現れでもあるのです。
【自動販売機とは何か?】
広辞苑第七版(岩波書店)によれば、自動販売機とは、「代金を支払いボタン等で操作すると、物品が自動的に出てくる装置」と書かれています。つまり、先払い制の自動接客システムであり、これは私どもがお客様お一人おひとりに寄り添い、互いの信頼関係を築きながら、歩んできた創業以来のスタンスとは一見相反するように見えます。しかし、突き詰めれば一転、自動販売機もまた、お客様に寄り添ったサービスを実現する文明の利器となります。自動販売機は一般的に24時間365日フル稼働です。お客様は欲しいときに欲しいタイミングで商品を購入できます。お客様は深夜にシャンプーを切らしても、弊店の休業日にシャンプーをお求めに来られても、そこに自動販売機がある限り、シャンプーを手にすることができます。また日中は観光で忙しい旅行者の皆さまにとっても、自動販売機であれば、夜中に京都発のご当地シャンプーを1泊分から購入でき、体験していただくことができるのです。これはまさに、弊店が経営において掲げる行動指針「思いやりの焚火をくべる」の体現です。焚火のまきは、くべるほどに火を大きくし、その温かさと明るさに、ますます身を寄せる人が増えます。思いやりも同様です。注ぐほどに、思いやりが思いやりを呼び、大きくなったぬくもりに人は引き寄せられます。この度のシャンプーの自動販売機の導入は、お客様とのコミュニケーションを生み出さず、一見、無機質でぬくもり無き行動のように見えますが、それは全く逆であり、差し出がましいことは重々承知で申し上げると、自動販売機の導入こそがあらゆるお客様の事情に寄り添った、弊店なりのお客様への思いやりの体現なのです。
【自動販売機で買えるヘアケア製品】
・シャンプー、コンディショナー(1泊用パウチセット):200円
・シャンプー、コンディショナー、ボディソープ(30mlミニボトル3点セット):1,000円
・シャンプー、コンディショナー、ボディソープ(200ml携帯用パウチ):各2,000円
・Dog用シャンプーお試しセット:1,430円
※価格表記はすべて税込です。
※商品ラインナップや価格は、予告なく変更となる場合がございます。
商品ラインナップの価格帯は200円から取り揃えることで、初めての方でも通りがかりに気軽に購入できるように致しました。200ml携帯用パウチは自動販売機専用に開発したパッケージです。鞄に入れやすく、少し長めの旅行やスポーツジム、銭湯などにも持参しやすい設計に致しました。またポンプレス設計とすることで、お客様がご帰宅された際には、手軽にボトルに詰め替えていただけるようにし、かつプラスチックゴミ削減にも貢献できるよう、地球環境への配慮にもこだわりました。
【来年を占う当たりつき自動販売機として】
自動販売機の魅力は、思わぬ当たりつき商品が出て、ちょっぴりハッピーな気持ちになれるところにもあります。ミニサンプルや弊店の施術メニューのサービスチケット、シャンプーの量り売りのサービスチケットなど、ランダムで当たるように致しました。来年の運勢を占う当たりつき自動販売機として、お客様には楽しく買って頂けるよう努めました。
【「COLLECTION 1899 KYOTO」開発者 久田智史について】
ひさだアートインダストリー四代目当主。髪の専門家「ヘアコンディショニスト」として年間500名以上のお客様の髪の相談に応えている。2007年、第30回オールジャパンヘアスタイリングコンテスト優勝経験を持つ。髪を切るデザインだけでなく、スタイリング、ヘアコンディショニング、頭皮ケアのプロとして京都および東京を中心に活動している。「Press Release Awards2022」特別賞を受賞。
【ひさだアートインダストリー株式会社について】
名称 : ひさだアートインダストリー株式会社
代表取締役: 久田智史
本社 : 〒604-8251京都府京都市中京区三条通油小路西入三条通油小路町144
創業年月日: 1899年11月30日(※創業時は屋号 久田静和軒)
WEB : https://hisada1899.com/
創業1899年。京都で123年、美を論じて参りました。“美しさ”には必ず“快適さ”が伴います。お客様の髪の悩みの大半はデザインではなく、コンディションで起こっているということ。これがお客様の相談に向き合い出た答えです。医師にも外科や内科があるように、お客様のヘアデザイン一つとっても、多彩な専門家が互いに専門性を持ってチームとしてコーディネートすることで究極のヘアデザインが実現すると考えます。“髪”と“美しさ”の価値観を変えるハイレベルなデザインとそれを維持するコンディショニング。どこへ行っても満足できないお客様の声にお応えし、近年は東京でも提案を行っています。1年後、2年後、5年後、年月が経つにつれ今より確実に“美しく”“快適”であることを保証するサロンです。