クリニックフォアは、企業の福利厚生にオンライン診療をご活用いただけるサービス「CLINIC FOR WORK」の提供を2022年10月より本格スタートいたしました。この度の登壇イベントでは、健康経営の一貫として本サービスを先行導入していただいた株式会社コジマ(以下、コジマ)のご担当者さまをゲストに、SPRiNG 丸山編集長をファシリテーターにお招きし、「福利厚生の新トレンド「オンラインピル処方」で変わる働き方とは」をテーマにディスカッションいたしました。
- 「Hello Femetechアワード2022」登壇概要
登壇日時 :2022年12月12日(月)18:55~
場所 :日経ホール(東京都千代田区大手町1丁目3−7 日経ビル3F)
開催方法 :リアル&オンライン ハイブリット開催
登壇者 :
■山田光泰
クリニックフォア 産婦人科専門医
■大野幸恵
株式会社コジマ 総務人事本部人事部 女性活躍・ウェルネス推進室 室長
■野口弥生
株式会社コジマ 総務人事本部人事部 女性活躍・ウェルネス推進室 係長
■丸山摩紗
株式会社 宝島社 SPRiNG編集長
- イベントレポート
健康経営やダイバーシティーの実現など、女性の働き方推進のひとつの手段として、低用量ピルの福利厚生導入が注目を集めています。今回、「導入することの企業のメリットは?」「女性にとってピル服用で変わることは?」など導入にあたってのリアルな声を、産婦人科医×低用量ピル導入企業を交えてトークしました。
クリニックフォアは福利厚生の「低用量ピルのオンライン診療」により女性活躍をサポート
オンライン診療の福利厚生サービスについて伺うと山田医師は、「クリニックフォアは、対面診療とオンライン診療の両軸で展開している医療機関です。元々、個人向けに提供していましたが、2016年に女性活躍推進法が施行され、企業が女性活躍をサポートする流れを受け、クリニックフォアでもなにか役立てていただけないかと思い、オンライン診療を提供することとなりました。
クリニックフォアが提供する福利厚生サービスは、個人向けとサービス内容としての違いはなく、費用負担の面が異なります。予め企業様と受診される社員様の間で、費用負担の比率を設定していただき、社員様の負担を減らし気軽にオンライン診療を受けていただくことができます。」
女性従業員からは「売り場から離れられず生理が漏れてしまった」
「生理についての相談を所属長にしづらい」という悩みも
一方で、男性従業員も「目の当たりにしても、どうしたらいいのかわからない」と戸惑いも
“オンライン低用量ピルの導入”についてお話しを伺いました。コジマ・大野さんは「以前、健康経営の取り組みの中でワークショップを行い、様々な事象に対してディスカッションを行う中で、”生理”についても話し合いました。
当社は家電量販店で店舗勤務者が大半を占め、女性メンバーからは立ち仕事ならではの悩みが出てきました。例えば、「売り場からなかなか離れられずに経血が漏れてしまった」「シフトを変更してほしいが、生理が理由である事を所属長に相談しづらい」など、リアルな困りごとが多々ありました。一方で、男性チームからは、その状況を目の当たりにしても「察するしかない」「何をどうしたらいいか分からない」という意見も出ていました。女性従業員の状況もわかりますし、対応に困る男性従業員の優しさと戸惑いが混じりあったエピソードを聞き、”職場全体が正しく女性の健康問題についての知識をつけること”と、“女性も自身の身体と向き合いPMSなどの対処法を理解して双方が歩み寄ること”で、女性の健康問題がタブー視されない環境を作っていかねばならないと考えました。」とコメントしました。
生理にまつわるトラブルの解決策のひとつである「低用量ピル」
期待できる効果には避妊のほか、生理痛・生理不順の改善、生理量の軽減、肌荒れの改善も
生理にまつわるトラブルの解決策のひとつでもある「低用量ピル」について山田医師にお話しを伺うと「女性は月に1回、脳から卵巣に排卵を促すシグナルが出ますが、低用量ピルはホルモン剤の薬で、服用中はホルモン分泌量が変化して排卵をストップさせるという仕組みになっています。効果としては避妊だけでなく、生理痛の改善、生理量の軽減、生理不順の改善、ニキビ・肌荒れの改善、卵巣・子宮体癌の予防などが期待できます。生理を移動するということも可能です。」と解説しました。
「生理が仕事のパフォーマンスに影響する」という声が
「低用量ピル」を福利厚生として導入したきっかけに
コジマが福利厚生として”低用量ピル”を導入することになったきっかけについてお話しを伺うと、コジマ・大野さんは「毎年行っているストレスチェックで『”プレゼンティームズロス”(生産性の低下)がある』と回答した方のうち、約4割が『生理がパフォーマンスに影響する』という回答でした。女性活躍を後押しするために”生理についての対策”をとることが非常に重要と考え、その取り組みを社内に開示することで男性にも理解を促し、「生理」というワードが普通のものとして認識される職場環境づくりを進めています。」とコメントしました。
女性の健康問題による労働損失は年間4,911億円
低用量ピルは生理による経済損失を軽減するツールのひとつ
最後に、丸山編集長より「健康経営や女性の働き方推進といった面で、低用量ピルの導入を検討される企業さんが増えていくのではないかなと思うのですが、今後どのようになっていくとお考えですか?」という質問に対し山田医師は、「女性の健康問題による労働損失は年間4,911億円と言われています。低用量ピルは、生理による経済的損失を軽減しうるツールのひとつ。ピルの服用を入口にして、個人がヘルスケアへの意識を高める機会に繋がればと考えています。」とコメントしました。
▼山田医師も監修する女性の悩みを一緒に解決していくメディア
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