マックスマーラは2023年プレフォールコレクションを発表致しました。
The iconoclassics(イコノクラシック)
マリリン・モンローとマックスマーラ。両者にはダブルMのイニシャルということよりも、ずっと深い関係があります。スマートな一面を見せたいと望むセックスシンボルと、自己の官能を発散したいと願う知的存在の間にはある種の対称性があります。50年代と変わらず今もなお有名なマリリンは、使い古された「アイコニック」という表現に値する存在なのです。
これまで長年にわたり、マリリンはさまざまなマックスマーラのコレクションに登場してきました。今回フォーカスするのは、エリザベス・ウィンダー著「Marilyn in Manhattan: Her Year of Joy」で述べられているマリリン。彼女はこの時期、教養を身につけ、文学、音楽、芸術の嗜好を高め、その後彼女の2番目の夫となるアーサー・ミラーを含む作家や知識人らと親交を深めました。
本コレクションでは現代のニューヨークに降り立ったマリリンをイメージ。現代の彼女は、かつてのグラマラス&セクシーな日々から脱却。美しい曲線を描くジーンズとデニムジャケットを好み、シャンパーニュ、ブラッシュ、ベリーニ、パウダー、ラズベリーといった甘美な色合いのメイクアップをまとっています。恋人のワードローブからアイテムを自由に拝借し、メンズサイズのカーペンターパンツやオーバーオールに、マスキュリンなベルトでウェストをきゅっと締めてスタイリング。マックスマーラはこれらのアイテムを、知識人が集うニューヨークの夜にふさわしい光沢のあるダッチェスサテンやラズミールで再現しています。
かつてマリリンは毎日ランニングを楽しんでいたという記録が残っています。マックスマーラは彼女がメンズウェアを取り入れるように、現代のテクニカルスポーツギアを積極的に受け入れるだろうと想像します。こうしてデザインされたのが、テクノメッシュ素材のパーフェクトなシースドレス、たっぷりとしたスカート、そしてアイコニックな「101801」コートです。ニューヨーク時代のマリリンは、より流行のスタイルを取り入れていたかもしれませんが、美容には決して手を抜くことはありませんでした。ポップアートプリントシリーズでは、口紅、マニキュア、マスカラ、ブラッシャー、香水など、マリリンのビューティーケースから飛び出してきたかのような定番アイテムがフィーチャーされています。
マリリンが地下鉄で写真を撮られた際に着用していたようなキャメルのコートには、イコノグラフィックなコードが詰まっています。元々は男性の威信の象徴であったキャメルコートを、マックスマーラは女性のエンパワーメントを象徴するものとして見事に変身させました。今シーズン、マックスマーラのアーカイブに収められた最も初期の作品の中から2つのスタイルを紹介。1961年に発表された、マリリンが着用していたものと同じようなキャメルカラーのカシミア素材で仕立てたすっきりしたラップコート、そしてもう一つは、裏地のないダブルブレストのカポチーノ。軽快な仕立ては、季節の変わり目にぴったりです。
もう一つ、「アイコニック」にふさわしいのは2023年に10周年を迎えるマックスマーラのテディベアコートです。この記念すべき年に、ぬいぐるみのような着心地で思わず抱きしめたくなるこのクラシックなコートがデリシャスなメイクアップカラーでお色直しをして、新たに仲間入りしました。マリリンにインスパイアされた「Teddy Teddino」(テディ テディーノ)は、デニムジャケットをフワフワ素材で仕立てたスタイルです。また、著名なアーティスト、ウィリアム・ウェグマンによる、マックスマーラのアイコンコートを身にまとった彼の愛犬ワイマラナーを撮影したユーモラスな作品がプリントされたコレクター向けの記念Tシャツも登場します。
#MaxMaraPreFall23