- 重症児者向け放課後等デイサービスの現状
国内における重症心身障害児者(以下、重症児)は4.3万人以上と推計されており(※1)、さらに日常的に医療的ケアを必要とする在宅児童数は過去15年間で2倍以上に増加しているなど(※2)、状況は大きく変化しています。それを受け、重症児およびその家族の生活を支える放課後等デイサービスに対する需要も高まっているといえます。しかしながら、重症児を受け入れている事業所の割合は全体の1割程度と非常に限られており、量・質ともに改善が必要な状態です(※3)。
一般社団法人全国重症児者デイサービス・ネットワーク(以下、重デイネット)は、重症児を受け入れる事業者同士を繋ぎ、様々な課題解決のための連携を目指して2014年に設立しています。現在296事業所が加盟し、スタッフのスキルアップや情報共有のための活動を日々行っています。
この度、株式会社デジリハは重デイネット様と連携し、加盟事業所様同士の情報共有や連携、包括的なフォローアップを含めたプランを構築いたしました。
- 重症児デイにおけるデジリハ活用の強み
株式会社デジリハが開発・普及を手がける「Digital Interactive Rehabilitation System(デジリハ)」は、デジタルアートとセンサーを活用したアプリケーションを通じて、リハビリをより楽しく、より効果的にする支援ツールです。2021年よりサービス提供を開始し、2023年1月時点で総合病院、リハビリ病院、放課後等デイサービス等の児童福祉施設の全国24事業所で導入されています。
デジリハは、多様な特性をもつユーザーの方々を想定して開発が行われています。特に障害が重度な重症児のお子様にもご活用いただけるよう、センサー感度の変更やフィードバックの調整が可能なカスタマイズ機能など、様々な工夫がなされています。さらに現在では、重症児向けのオリジナルデバイスの開発や、より効果的なアプリの開発に向けた共同研究等も進行しています。
日ごろより活動の範囲が狭まりやすい重症児の子ども達の生活をより豊かにするため、支援者・当事者と強いネットワークを構築しながら、協働を深めてまいります。
- 一般社団法人全国重症児者デイサービス・ネットワーク 共同代表 上田智也様のコメント
全国の重症児にとって、楽しみながら身体を動かす機会は限られています。さまざまなセンサーを駆使し、子どもたちの可能性を広げるデジリハさんの取り組みはこれからの重症児にとっての新しいスタンダードになると思っています。苦しいリハビリではなく、楽しくワクワクするリハビリの社会をぜひ作ってください。重デイネットも一緒に進んでいければと思います。
重デイネット賛助会員のお知らせ:https://deco-boco.jp/projects/view/34
- ユーザーコメント:NPO法人ゆめのめ 代表 大高美和様
医療的ケアや重症心身障害児とよばれる子どもたちは圧倒的に経験が足りていない現状があります
ゆめをかたちに、子どもたちに、生まれてから学校卒後まで楽しい活動を提供できるよう、デジリハさんと一緒に取り組んでいけたらうれしいです!
※1 https://www.mhlw.go.jp/content/12204500/000540786.pdf
※2 https://www.mhlw.go.jp/content/000981371.pdf
※3 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000654183.pdf
会社概要
会社名:株式会社デジリハ
所在地:〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目36番6号三茶林ビル203号室
代表取締役:岡勇樹
設立:2021年4月1日
HP:https://www.digireha.com/
お問い合わせ:info@digireha.com