おすすめした城の観光客の数が３倍に
福山城は、2022年に築城400年という節目を迎え、“令和の大普請”と銘打ち、全国唯一と言われる天守北側の鉄板張りの復元、内部にある博物館の全面リニューアル、さらには世界的な照明デザイナー・石井幹子によるライトアップを実施。「開幕祭」では田村がRCC中国放送の公開生放送にゲストとして出演し、その際、福山城を高く評価したことがSNSなどで話題に。市民からも大きな反響があったことから、今回のオファーにつながりました。
枝廣市長から「福山城名誉城代備後守（びんごのかみ）に任ずる」と委嘱状を手渡された田村は、犬山城のある犬山観光特使など、全国でさまざまな城の“応援隊”を務めており、「過去に僕がおすすめしたお城は観光客数が3倍にもふくれあがった。福山城にもたくさんの人に来てもらえるよう力を尽くしたい」と意気込む田村に、枝廣市長は「これまで寝ても覚めても福山城のことを考えていたが、これからは全て名誉城代にお任せしたい」と全幅の信頼を寄せていました。
自身の看板で見どころに誘導！？
福山城の魅力は、「お城ってだいたい白か黒って分かれてるんですけど、福山城は２色持っている」ことだと説明。地形上、北側部分のお堀に十分な幅が取れず、天守北側を黒い鉄板で覆い鉄砲の弾を防いだためだそうで、「この白と黒のコントラストが楽しめるお城は福山城しかない。ぜひ四方を見て回って」と“城好き”ならではの視点でアドバイスします。徳川家康によって再建された伏見城から移建されたという「伏見櫓」も大きな見どころで、「歴史的な価値で言うと福山城の中でも一番高い」とのこと。「そこをスルーして帰る観光客の方が多いので、『ここを見なきゃ福山城の魅力を半分も理解してないんだぞ』っていうことを知らしめるためにも、僕の看板を立てて誘導していきたい」といったプランも披露しました。
また、「鎧を着た感想は？」との質問には、「本格的な鎧に身を包んだのは、『功名が辻』で中村一氏を演じて以来なので、もう一回、大河ドラマに出たいなと」とニッコリ。当時は３カ月も乗馬の特訓を受けたにもかかわらず、馬に乗るシーンがなかったため、「できれば水野勝成候の役をゲットして、この鎧を着て馬で駆け回りたい」と語っていました。
