国内の農業、農村での観光は、農家民宿や農業体験でいままでは団体旅行を中心に受入れておりましたが、地域の活性化には団体旅行は限りがあることから、個人旅行を受け入れることで、ファミリー層などの個人旅行に農村・農業を開放し、社会のニーズへ答えていきます。また、農業、農村の衰退を、観光分野からビジネス展開し、新たな農村での農家の収入形態を構築していくことで、農業農村の維持と発展を図ります。
1.概要
農家の敷地内にある母屋や蔵等の古民家を使用し、これらの内部を改修してホテルとして農家が運営いたします。この取り組みのことをイタリアの同様の取り組みを真似て、日本版アグリツーリズモ(農家のホテル)と呼んでおります。ファミリー層を中心に個人旅行において、農業体験や農家で宿泊したい需要はあるものの、いままでは国内ではこのような個人旅行の受入れは農家や農村ではかなり限定的となっておりましたが、それらの需要をこのアグリツーリズモが供給することで、新たな農村観光の市場開拓をいたします。もともと、このような需要が世界的にあるものの、コロナ禍で自然での体験の需要が更に高まっております。
大田原市内の5軒の農家が今年の4月に順次営業が開始できるように建物改修を進めており、その農家が自然に恵まれた景観を生かしたホテルを運営し、農業や食を生かした体験プログラムを充実させ、いままでのホテルや旅館などでは体験できなかった景観と食を生かした宿泊施設を提供いたします。また、株式会社大田原ツーリズムが地域DMOとして観光の受入れ整備とプロモーションを担っておりますが、この取り組みにおいても同様にプロモーション活動を連携して、このアグリツーリズモ計画を進めていきます。
2.取り組み概要
5軒の農家は大田原市内の農家であり、敷地内の建物を改修し、各施設では1~3部屋程度(4名から10名の宿泊可能人数)のホテルとして運用いたします。
3.現状
大田原市内を中心に近隣4市町で農家民泊180軒程度があり団体旅行を受入れております。大田原に限らず国内の農家民宿は、ほとんど農家に向けた規制緩和を活かして、改修せずに家の一部を提供し宿泊提供ができるように許可を得ておりますが、需要と供給に制限があるため、その顧客は団体旅行の受入れが中心となっております。建物改修まで行うことはほとんどないため、リビングやお風呂は共有で個人旅行の受入れは行っていないのがほとんどでありました。
4.組織概要
株式会社大田原ツーリズム
地域未来牽引企業、2年連続の重点支援DMO。大田原市のグリーン・ツーリズムによる旅行業、有形文化財ホテルを中心に町一体型ホテルとして運用し、地域活性化を行っている。グリーン・ツーリズム事業では、農家民泊で180軒程度を有し、団体旅行を中心に農業体験や自然体験を提供している。
■本リリースに関するお問い合わせ
取材の際は、事前に下記までご連絡いただけますようよろしくお願いします。
株式会社大田原ツーリズム
Tel :0287-47-6759
Mail:info@ohtawaragt.co.jp
URL:http://www.ohtawaragt.co.jp/agriturismo