求愛行動が最も盛んに見られるのは4月下旬頃で7月初旬頃まで続き、早ければ6月頃にはかわいい雛が誕生します。
当園のクジャクは1961年より園内で放し飼いされ、現在、園全体で60羽(オス30羽、メス30羽)が暮らしています。
3月頃から7月頃に繁殖期を迎え、飾り羽を広げて求愛行動をするとともに他の雄に対してはテリトリーを護る行動をします。上尾筒は、繁殖期の終わる7月下旬から8月には全て抜け落ち、テリトリー争いも終了します。
クジャクの「ディスプレイ」は、雄雌が各餌場に集まる給餌の時間(開園~10時00頃までと、15時30分~16時30分頃)に見られる確率が高くなります。
しかし、日差しの強い日中は木陰で休むことが多く、めったに羽を広げません。また、雨天や風のある日は上尾筒(飾り羽)を痛めてしまうため、羽を広げることはありません。
■インドクジャク
【英名】Indian Pea-fowl
【学名】Pavo cristatus
【分類】キジ目 キジ科
【分布】インド、スリランカ草原
【生態】インドクジャクは、インドやスリランカ、ネパールなどの草原や落葉樹林に生息し、田畑や人家の近くでも見ることができます。昼行性で、昼の間は穀類・木の芽・草の葉・木の実・昆虫などを盛んに食べ、夜間は孵化したばかりの雛たちも親鳥とともに樹上で就寝します。
クジャクの雄は、自分のテリトリーを決めるとそこで雌の来るのを待ち、美しい飾り羽を広げて求愛行動をします。
目玉模様の飾り羽は上尾筒(じょうびとう)と呼ばれ、150本ほどあり、前年の秋頃から伸び始めて繁殖期の始まる2月頃には生え揃います。
雌は1度に4から7個の卵を産み、抱卵期間約28日で孵化します。雛は3年目で成鳥となり、雄にはりっぱな飾り羽が伸びます。
クジャクのディスプレイの様子はこちら↓
https://twitter.com/shabotengroup/status/1639161834564628480?s=20