■石光寺オリジナルの牡丹
石光寺の牡丹は、樹がよく育ち幹も太く、大きな葉が生い茂ったなかで大輪の花がバランスよく咲いています。牡丹とニ上山をこよなく愛した先代住職作出の「二上」「二上時雨」「二上の夕映」「染井殿」、現住職作出の「紅二上」など石光寺オリジナルの牡丹がある他、品種が豊富で花色も花容も様々に楽しめます。
■文化人に愛でられた牡丹
「牡丹のつぼみ色たち来たる染井寺 にはもそともゝただみどりなる」釈 迢空(折口信夫)
「死者の書」で知られる折口信夫、与謝野鉄幹・晶子ご夫妻、牡丹愛好家の方々が時折訪れ、格調高い句や歌を詠まれました。境内には句碑や歌碑も建てられています。
■牡丹の観賞時間
柔らかい花びらの牡丹は、強い陽射しと気温が上がる時間帯は花崩れします。観賞は午前中がお勧めです。開花状況はインスタグラムやホームページで随時アップしています。
お問い合わせは0745-48-2031まで。
石光寺Instagram:https://www.instagram.com/sekkouji/
石光寺ホームページ:https://sekkouji.or.jp
■【文化財】日本最古の石仏「白鳳弥勒石仏」弥勒堂開帳 4月20日〜5月20日
平成3年に長い歴史のなかで所在がわからなくなっていた石仏が発掘されました。組み立てれば2メートル以上もあり、凝灰岩を丸彫りした仏様は白鳳時代以前には例がないということで「日本最古の石仏」といわれています。
■石光寺
当寺の草創は約1300年前、天智天皇(668~671在位)の勅願で建てられ、役小角(えんのおづぬ)の開山と伝えられています。境内に奈良時代前期といわれる塔の大心礎があり、平成3年には弥勒堂改築に伴う発掘調査の結果、日本最古の白鳳時代の石仏(当時の本尊)と他に瓦や塼仏(せんぶつ)が出土しました。
■中将姫伝説と染寺の由来
当寺は別名「染寺(そめでら)」とも呼ばれ、中将姫(747~775)ゆかりの「染の井」と「糸掛桜」があります。右大臣藤原豊成(704~765)の娘、中将姫は美貌で知られていましたが、17歳で出家、當麻寺にこもるうち霊感を得て蓮の茎を集め、糸を取り出しました。そして、石光寺の庭に井戸を掘り、糸を浸したところ五色に染まったといわれています。それが染の井で、傍らの桜の枝にかけたのが糸掛け桜です。中将姫はその蓮糸で一夜のうちに当麻曼陀羅を織りあげたという伝説があります。
■アクセス・お問い合せ
【寺名】
浄土宗 慈雲山 石光寺(せっこうじ)
関西花の寺霊場 第二十番札所
【所在地】
〒639-0273 奈良県葛城市染野387
【連絡先】
0745-48-2031
【URL】
【駐車場】
2箇所、収容台数 合計30台(無料)
【交通案内】
電車:近鉄南大阪線二上神社口駅から徒歩約15分
車:南阪奈道路葛城ICから約10分