- <表敬訪問 概要>
日時:令和5年4月11日(火)11:00~11:30
会場:福岡県庁 特別会議室(県庁行政棟8階)福岡県博多区東公園7番7号
出席者(敬称略):
福岡県知事 服部誠太郎
福岡県商工部長 見雪和之
福岡県新産業振興課長 西山寛治
福岡県医療介護部長 白石博昭
福岡県生活衛生課長 吉田哲也
児玉どうぶつ病院院長 児玉和仁
アジア獣医師会連合会長/(公財)日本獣医師会会長 藏内勇夫
HIROTSUバイオサイエンス代表取締役 広津崇亮
HIROTSUバイオサイエンス最高戦略責任者CSO(元参議院議員)大久保勉
- 「N-NOSEわんちゃん」、福岡県ワンヘルス取り組みの一助に
表敬訪問では、当社代表の広津崇亮がこれまでに「福岡バイオバレープロジェクト※1」でご支援を頂いた御礼と、「N-NOSE」の実用化の歩みから「N-NOSEわんちゃん」を始めとした事業の現状について、服部福岡県知事に報告しました。児玉どうぶつ病院の児玉院長からは共同研究のきっかけやこの検査の意義についてお話しいただきました。
藏内会長と服部知事からのご挨拶後、「ワンヘルス」「福岡バイオバレープロジェクト」関連のお話を頂き、福岡県での様々な取り組みや今後の協力体制などについて懇談しました。
- 【当社代表広津から事業報告と今後の展開についてご報告】
当社は福岡県の事業「ワンヘルス」(人と動物の健康と環境の健全性を守る取り組み)に共感し、人のがん検査とペットのがん検査をパッケージにした商品を販売することにいたしました。また、福岡県の多くの方にがん検査を受けて頂くために、N-NOSEの新しい受検機会の仕組みも構築してまいります。今後、上場や海外進出となった際には、研究室拡大など福岡県への投資や「福岡バイオバレープロジェクト」の後援なども行っていきたいと思います。
- 【アジア獣医師会連合会長/(公財)日本獣医師会会長藏内様のご挨拶】
コンパニオンアニマルとして人生の伴侶として生きている犬のがんが多発しているなか、「N-NOSEわんちゃん」のような新しい技術ができることはありがたいことです。
「福岡バイオバレープロジェクト」で支援したバイオスタートアップ企業がユニコーン企業になり、またダボス会議に招待されたことは感無量です。「ワンヘルス」の取組みが大きく前進しているなか、これからも旗振り役としてご協力をお願いします。
- 【服部福岡県知事のご挨拶】
ユニコーン企業に成長しダボス会議に呼ばれ、グローバルに事業を展開されおめでとうございます。昨年の早期すい臓がん検査の事業化、そして愛犬を対象とした「N-NOSEわんちゃん」と着実に実績を上げていることは大変喜ばしいです。「福岡バイオバレープロジェクト」を推進する立場として、当プロジェクトに参加している200社を超える後輩企業にもご支援ご指導をお願いしたいです。県は今後も「ワンヘルス」を推進していくので引き続きよろしくお願いします。
※1…福岡バイオバレープロジェクトについて
当社創業の地である福岡県では2001 年からバイオベンチャーの創出などを目的とした「福岡バイオバレープロジェクト」を実施。当社設立の2016 年から4年間、県から「福岡県革新的がん超早期診断技術実用化事業」として助成を受け、実用化までの道のりにおいて支援を頂きました。
- 【株式会社HIROTSUバイオサイエンスについて】
社 名:株式会社HIROTSUバイオサイエンス
所 在 地:東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート22階
代 表 者:代表取締役 広津崇亮(ひろつ たかあき)
設 立:2016年8月
資 本 金:¥6,153,436,000(資本準備金を含む)
事業内容:線虫および線虫嗅覚センサーを利用したがん検査の研究・開発・販売
研究所等:HBS東京検査センター(東京都日野市)、HBS松山検査センター(愛媛県松山市)
福岡R&Dセンター(福岡県福岡市)、湘南R&Dセンター(神奈川県藤沢市)
- 【参考】
◆「N-NOSE」について
嗅覚に非常に優れた線虫C. elegansが、人の尿中に含まれるがん特有の匂いを高精度に検知することを利用した 、がんの一次スクリーニング検査 。尿を提出するだけで、簡便・安価・高精度・全身網羅的に早期がんを調べることが可能です 。 2020年 1月の実用化以降、 35万人以上が検査を受けており、法人での導入企業は 1200社を超えました 。(※ 2023年 2月時点)
◆「N-NOSE plus すい臓」について
N-NOSE の次世代型 “がん種特定検査” 。 当検査には、線虫 C. elegans に遺伝子操作を加えて作 製した、すい臓がんの匂いにのみ特異的な反応を示す “特殊線虫“を用います。この“特殊線虫”は、 すい臓がんとその他のがんを嗅ぎ分ける高い判別能を持ち、非侵襲(ひしんしゅう)な手法で 早期すい臓がんの検知が可能となりました。
◆「N-NOSEわんちゃん」について
N-NOSEの技術を応用した愛犬用がん検査。これまで、自覚症状を訴えることができない犬が手軽に受けられるがん検査はありませんでしたが、当検査は尿を提出するだけという簡単な方法で犬に多く見つかるリンパ腫・乳腺がん・皮膚がん等のリスクを、調べることができます。2023年5月上旬の検査開始を予定しています。