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本事業の企画背景
インバウンド市場の可能性 – 日本政府は、インバウンド市場を2025年までにコロナ禍以前と同等の5兆円規模へ回復、2030年には15兆円規模に成長させることを目指し、客数増加や消費単価向上の取り組みを推進しています。また昨今、旅行予約サイト(以下OTA)の台頭やスマートフォンの普及により、個人手配の旅行者(以下FIT)が全体の8割以上を占めるなか、より幅広い顧客ニーズに向き合うべく、FITの中でもターゲットを富裕層に特化した新たな滞在プラン・高付加価値サービスの提供を行います。
地域が抱える二次交通の課題 – 日本全国を見渡すと、現地に魅力的な観光資源があるにもかかわらず、空港や鉄道の駅から観光地までの二次交通の不便さが原因で現地誘客に苦戦しているケースが見られます。こうした課題を解決し、地方への訪問促進を目指すため、ビジネスジェットを軸とするシームレスな移動により、地域間を快適かつ最短時間で繋ぐ移動サービスを提供します。
ガイド・コンシェルジュ機能のDX/IT化 – 高付加価値型の滞在企画においては、専門的な知識と経験が求められる、質の高いガイドの有無や空き状況にツアー催行可否が左右されるケースが発生しています。さらに、ノウハウが可視化されにくい構造であることも課題の一つです。こうした有人ガイドやコンシェルジュサービスが持つ課題を、テクノロジーを通じて解決することで、日本滞在中の顧客満足度と事業のスケーラビリティ両方の最大化を目指していきます。
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本事業の展開について
この度、本田技研工業と連携し、ビジネスジェット「HondaJet」を活用したインバウンド富裕層向けプレミアムガストロノミーツアーの開発・提供準備を開始。訪日中に100万円以上を消費する富裕層、その中でも主に20-40代のアジア圏のニューリッチ層を主なターゲットとして、以下2つの体験をサービス化します。本ツアーでは、ガイド・コンシェルジュサービスをリアルとデジタルのハイブリッド形式で提供し、日本滞在中の満足度向上を支援します。中国、香港、台湾、シンガポールなどを皮切りに、英語圏にもサービス拡充を目指します。
①「地域の高付加価値体験」
地域や季節に応じた最高の食体験を中心に、地元の自然、文化、アート、ウェルネスなどの観光資源を活用し、特別な地域交流の視点を取り入れた最大1組4名からなるプライベートプランを提供します。
②「シームレスな移動体験」
HondaJetをはじめ、ヘリコプターやハイヤーを組み合わせることで、二次交通が課題のエリアを含む都市間の快適な移動を実現。国際空港のみならず、地方空港でも特別動線を整備することで、出発地から目的地まで、よりスムーズな都市間移動を可能にします。
また、プレミアムガストロノミーツアーの開発・提供に向け、2023年に羽田空港と富山を結ぶ第一弾のテストツアーを実施。羽田空港と富山空港での特別動線を軸としたシームレスな移動体験と、ローカルガストロノミーを体現するオーベルジュでのシェフとの交流や酒蔵体験などを組み合わせた高付加価値型の滞在を提案します。
さらに、Japanticketを中心としたコンソーシアムにおいて、観光庁がインバウンド事業の支援を行う「観光再始動事業」の採択が決定。Japanticketでは、2023年内のツアー販売開始を目指し、まずは、富山県、長野県白馬村、群馬県安中市、山口県岩国市などのエリアを中心に、プレミアムガストロノミーツアーのエリア拡充および販売促進を加速させてまいります。
Japanticketでは今後も、訪日観光客にまだ見ぬ日本の魅力を紹介することで、日本の観光立国推進に貢献してまいります。
株式会社Japanticket 会社概要
所在地: 東京都渋谷区恵比寿1-20-18 三富ビル新館1F
代表者: 代表取締役 田中 宏彰
設立日: 2021年10月27日
事業内容:
・eチケット管理システム「Japan ticket」の企画・開発・販売
・インバウンド集客支援
・旅行業法に基づく旅行業
お問合せ:info@japanticket.com
URL:https://japanticket.com/