この度、第42回横浜開港祭の公式Tシャツとして、ウール100%のマイクロプラスチックが出ないTシャツが採用された。
第42回 横浜開港祭 オフィシャルアートTシャツ「マイクロプラスチックが出ないTシャツ」
今回の横浜開港祭のテーマは「サーキュラーエコノミー」(循環経済)を意識したものになっており、海の環境問題を取り上げる内容になっている。そのイベントの一環として三浦海岸にてビーチクリーン活動を行った。そして拾い集めた海洋ゴミを利用したアートを制作した。海岸で拾うゴミの多くはプラスチックごみが主となっている。プラスチックは土や海で生分解することができない、地球に還ることができない素材。このプラスチックが目に見えない程の大きさになったマイクロプラスチックが海洋汚染の深刻な問題となってる。この私達が解決しなくてはならない環境問題をより多くの人々に知ってもらうことを目的として、アーティスト_hirosato_氏を中心にアートの力で横浜から全国に発信を行う。
今回の作品に対する_hirosato_氏からのメッセージ
今回の開港祭では、海洋浮遊物を利用した参加型のアートワークを展開します。 事前のビーチクリー ンで拾ったゴミを利用し、木の廃材で制作した 3m のクジラを装飾した、ワイヤーで立体制作した動物たちの口からゴミを入れカラフルにしていく手法です。 先ず、参加者は楽しみながら海に落ちているゴミを手に取り認識し、そして人の手にようってプラスチッ クで動物たちが満たされていくという比喩的な様子を目の当たりにします。 見た人が単に楽しむだけではなく、その先の気づきや意識の変化があることを信じています。
マイクロプラスチックが出ないTシャツ
今回、その発信の一環として、イタリア「REDA」社のメリノウール素材REDA ACTIVEを用いたTシャツが採用された。アーティストやスタッフが着用するこのTシャツには「マイクロプラスチックが出ないTシャツ」としてマイクロプラチック海洋汚染へのメッセージが込められている。
あまり知られていない事実だが、機能性が高い・便利だと思われる合成繊維の衣類は洗濯するだけでマイクロプラスチックが発生する。これによる海洋汚染は汚染全体の35%とかなりの割合を占めている。それにも関わらず、未だ、日本では公になっていない事実である。家庭の洗濯によって排出されたマイクロプラスチックは海へ流出し、魚が吸収し、私たちの家庭に戻ってくることになる。海外のレポートでは私たちは「1週間にクレジットカード1枚分」ものプラスチックを摂取しているという報告もあり、人体への影響が懸念されている。
今回の開港際のメインアートを担当し、横濱スカーフの開発で協業している_hirosato_氏とともに、この問題を深刻にとらえ、素材を用意したREDA JAPAN株式会社と共に企画を行った。
洗濯の回数を減らすことができる環境にやさしい素材メリノウール
素材であるメリノウールにはマイクロプラスチックを出さないだけではなく、その優れた機能性にも注目したい。 透湿性が高く、いつでもサラサラ、臭いにも強く、難燃性もある同素材は洗濯の想定が難しいアウトドアやNASAにも採用されている。特に今回の生地「REDA ACTIVE」は光沢があり滑らかで敏感肌にもやさしく、夏でも快適に過ごすことができる。洗濯の回数を減らす事もできる環境にも人にもやさしい素材である。
横浜港の景色をマンダラアートと共に
弊社株式会社YS.worksは「マンダラアート」を用いたスカーフを提供している。横浜に根付く「横濱スカーフ」の技術を用いて高品質なスカーフを製作している。今回弊社のスカーフのデザイナーとして協力いただいている_hirosato_氏とともにTシャツのデザインを企画した。マンダラアートを横浜開港祭の花火に見立てて、花火が打ちあがる港の風景を描いた。綺麗な海のもと、心に残る横浜の風景をずっと残していければと思い、そのワンシーンをデザインに込めた。
今回の企画がファッション業界の環境問題を広く多くの方に知ってもらえる機会になることを強く願う。
第42回 横浜開港祭
2023年6月2日(金)10:00~15:00
2023年6月3日(土)10:00~17:00
臨港パーク南口広場にて開催しております。
横浜開港祭公式HP
_hirosato_ instagram
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スカーフブランド「ys.h」