関東には神奈川県鎌倉市「長谷寺」や、千葉県松戸市「本土寺」のあじさいが有名ですが、都内近郊でベッドタウンとして知られる川崎市にも知られざるあじさいの名所があります。
今回は、関東の穴場あじさいスポット、川崎市多摩区の「長尾山 妙楽寺」をご紹介します。
川崎市屈指のあじさい名所「長尾山 妙楽寺」
川崎市多摩区、長尾丘陵の一角にある寺院「長尾山 妙楽寺」は、通称「あじさい寺」と呼ばれる、川崎市が誇るあじさいの名所です。例年6月上旬~中旬にかけて見頃を迎え、28種類約1,000株のあじさい が境内一面を埋め尽くします。
あじさいの小径を進み、厳かに佇む門を抜けると、青・紫・薄紅色の色とりどりのあじさいが迎え、境 内の真ん中では鐘楼を囲むように数多くのあじさいが咲き誇り、鮮やかな緑の葉がより一層あじさいの 美しさを際立たせます。
さらに、小高い丘に位置する境内からは川崎市内の街並みを望むことができ、あじさいと都心の眺望の コントラストを楽しむことができることも特徴です。
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「長尾の里 あじさいまつり」開催
6月18日(日)9:30~13:00、妙楽寺にて毎年恒例の第25回「長尾の里 あじさいまつり」を開催します。 当日は、イベントのオープニングとして「長尾こども太鼓」の皆さんによる力強い演奏を披露する他、 野点の開催や、あじさいの苗・和菓子・地場産野菜・ルイボスティ茶等の販売も行います。
梅雨の今の時期だからこそ楽しめるあじさいの景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【開催概要】
開催日程 :6月18日(日)9:30~13:00(雨天決行)
開催場所 :長尾山 妙楽寺
当日の催し物:長尾こども太鼓の演奏(オープニング)、野点、 あじさいの苗等、和菓子、あられ、くず餅、
ライフビスケット、 地場産野菜、ルイボスティ茶等の販売
住所 :神奈川県川崎市多摩区長尾3-9-3
コミュニティーバス:
JR南武線「久地駅」より「あじさい号」の臨時運行を行います。
お問い合わせ先:
あじさいまつりに関して 044-922-3653(妙楽寺)
コミュニティバスに関して 044-945-0282(㈱高橋商事)
※会場には駐車場はございません。当日は混雑が予想されますので、公共交通機関にてご来場ください。
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「長尾山 妙楽寺」見どころ
静かに佇む本堂
厳かな本堂の前一面に咲く青や紫のあじさいが静かな雰囲気を素敵に演出します。
細い階段と高台からの眺め
細い階段を上りきると、両脇を埋め尽くすほどの青いあじさいが群生しています。
境内の高台からは、鐘楼を囲む圧巻のあじさい風景が楽しめます。
青と赤のコントラスト
赤い頭巾を被った地蔵と、青々と咲くあじさいのコントラストが目を引きます。
寺を徘徊する猫
妙楽寺に気まぐれに現れる猫。運良く出会えたら一緒に撮影してみるのもオススメです。
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多摩区その他のオススメの花々
川崎市多摩区には、妙楽寺以外にもあじさいを楽しめるスポットが複数あり、そのうちの一つが「川崎市緑化センター」です。
当センターは、川崎市唯一の都市緑化植物園として、ガーデンや温室、樹木の見本園など、1年を通して季節の草花を楽しむことができます。
この時期は、たくさんのあじさいが咲き誇り、中でも「カシワバアジサイ」は特徴的な品種として人気です。最初は真っ白な色をしていますが、時間が経つとピンク色のように変化するため、移り変わりも楽し むことができます。
その他、約80種類で様々な色の「ハナショウブ」や、熱帯地域でしか見ることのできない「ヒスイカズラ」が展示されている点も緑化センターならではです。
ぜひ、あじさいの他にも、今の季節だからこそ楽しめる花々とゆっくり触れ合ってみてはいかがでしょうか。
カシワバアジサイ
時間が経つと白色からピンク色へ変化。
ハナショウブ
品種保存をしており、約80種類のハナショウブが生息。
5月30日~6月18日の間、ハナショウブ展を開催。
ヒスイカズラ
熱帯地域に生息する植物。
今の時期、2回目の見頃を迎える。
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「川崎市緑化センター」
川崎市唯一の、都市緑化植物園として運営。草花づくりの相談や指導、温室、植物の展示場、見本園を備え、講習会や展示会を定期的に開催しています。
住所 :〒214-0021 神奈川県川崎市多摩区宿河原6丁目14−1
アクセス:南武線宿河原駅下車
二ヶ領用水(宿河原線)沿いに徒歩約7分
開園時間:春夏秋期9:00〜16:30(3月1日~10月末日)
冬期9:00〜16:00(11月1日~翌年2月末日)
休園日 :月曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)
お問い合わせ先:044-911-2177