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リニューアルの背景
大阪・中之島に2013年7月8日にオープンしたQUINTOCANTOは、2023年で10周年を迎えます。オープン当時は、大阪にコース料理のみのラグジュアリーでハイエンドなイタリアンレストランがほとんどなかったこともあり、「最先端イタリアン」として多くのメディアに取りあげられました。その後も、外食サイト「食べログ」の大阪イタリアン部門1位になる点数を獲得するなど、大阪を代表するイタリアンレストランとして評価を受けてきました。
開店から10年が経ち、大阪のレストランシーンも大きく変化してきました。レストラン全体のレベルもあがり、お客様のニーズも多様化してきています。加えてコロナ禍が落ち着いてきたこともありインバウンド需要も増加傾向にあります。
さらに、2025年には、日本で大規模な20年ぶり、大阪では55年ぶりとなる「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)」が開催されます。総来場者は2,820 万人で、そのうち海外来場者は12%約350 万人と想定されています*。レベルの高い大阪のファインダイニングシーンにあって、QUINTOCANTOがこれからも選ばれ続けるためには、これまで以上にQUINTOCANTOの世界観を明確に打ち出していく必要があります。
世界の料理はグローバル化し、近年は、さまざまな国や地域の文化があわさったフュージョン料理が盛んになりました。一方で、その反動からクラシックやオーセンティックといった価値観にに向かう気配を感じています。
今回のQUINTOCANTOのリニューアルは、そうした伝統回帰の風潮をいち早く捉えたものです。店内改装では、絨毯からソファー、テーブルクロスなどを黒に統一。一部の小物やカトラリーをゴールドにすることで、これまで以上にエレガントで洗練された空間にするのは、ヨーロッパの伝統文化を日本で再定義したいと考えるからです。
しかも、その挑戦を東京ではなく、日本第二の都市・大阪で実行する。そんな思い切った舵取りができるのはグループの強みでもあります。QUINTOCANTOは、OSAKAイタリアンと題し、大阪のラグジュアリーイタリアンレストランの先駆的存在であり続けるためのリニューアルとして、店内改装と価格改定を行います。
* 出典:「大阪・関西万博 来場者輸送具体方針(アクションプラン)初版」(2025年日本国際博覧会来場者輸送対策協議会、2022年10月発表)
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QUINTOCANTOとは
QUINTOCANTOとは、イタリア語で「四つ角」「四つ辻」を意味する「Quattro Canti(クワトロカンティ)」と「5つ目」を意味する「Quinto(クイント)」をあわせた造語で、「五つ目の曲がり角」を意味しています。2013年7月8日にオープンした当時、サローネグループの5番目の店であったことや、関東圏から飛び出し初の大阪出店へのチャレンジを表したものでした。
サローネグループの既存店と同様に、QUINTOCANTOが「イタリアと時差のないリストランテ」を目指すことは変わりません。そしてグループがこだわるおまかせコースのみの営業スタイルも同じです。
そのなかでQUINTOCANTOが大切にしているのは、「驚きと感動、裏切りとギャップ」です。見た目はシンプルでも食べるとリストランテ(イタリア語でレストランの意味)ならではの重奏的な構成で驚きを生みだす。温度や食感、香りを駆使しながら、イタリア料理のトラディショナーレ(伝統)とレジョーナーレ(地域性)を踏まえ、選りすぐりの食材を使ったクチーナ・クレアティーヴァ(創造的な料理)でイタリア料理の今を伝えています。
店内は、大切なお客様を迎える「大きな客間(salone)」であることを大切に、ダイニングは、非日常のひとときを体験していただくため、きらびやかでありながらシックで落ち着いた空間にしています。「ご予約からご退店されるまで、お客様の大切なお時間を預からせていただく」という思いをモットーに、きめ細やかなサービスでお客様をお迎えします。
初代シェフは、現在、サローネグループの本店にあたる「SALONE 2007(サローネ ドゥエミッレセッテ)」のシェフで、後に「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で優勝する弓削啓太でした。さらに2017年9月に岸本拓也がシェフに就任し、同年末までの3カ月間、弓削・岸本のダブルシェフ体制を経て、2018年から岸本がシェフに就任。2023年4月には、岸本が料理長兼ゼネラルマネージャーに就任し、夏川和也と竹内賛四朗のダブルシェフ体制になり、QUINTOCANTOの10周年を迎えます。
QUINTOCANTOは、大阪を代表するビジネス街のひとつ中之島にあるダイビル本館の1階にあります。ダイビル本館は、近代的な高層階と歴史を感じさせる低層階からなる建物で2013年に完成しました。低層階は、1925年(大正14)に近代建築家の渡辺節の設計で建てられたネオ・ロマネスク様式の旧ダイビルの意匠が残されており、外装には当時のレンガや石材の装飾品が再利用されています。
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店内改装と価格改正について
☑店内のリニューアル
臨時休業期間中に店内を改装します。白を基調にし、ポイントで黒を配したこれまでの空間を、全面黒に一新。床の絨毯を張替え、新しくするソファーやテーブルクロスまでを黒に統一し、一部の小物やカトラリーをゴールドにすることで、エレガントで洗練された空間に生まれ変わります。また、これまで白だった調理スタッフのコックコートも黒に変更しイメージカラーの統一を図ります。
臨時休業期間:2023年6月24日(土) 〜 6月30日(金)
☑価格の改定
QUINTOCANTOは、コロナ禍で海外の食材の輸入が止まったことを機に、より日本の食材に目を向けるようになりました。イタリアの伝統、郷土料理をベースにしながらも、リニューアル後も各地と繋がった縁を大切に、日本の食材を溶けこませた料理を積極的に生みだしていきます。ランチ・ディナーともに月替わりのおまかせコースでの営業は変わりませんが、今までにない体験を提供するために品数を増やすため、以下のように価格を改定します。
改定後の価格
ディナー:¥22,000(税込)
ランチ:[ランチコース] ¥7,700(税込)、 [スペシャルランチコース] ¥9900(税込)
※ 別途、サービス料10%をいただきます。
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リニューアル情報
7月1日(土)のランチより通常営業を再開いたします。
QUINTOCANTO(クイントカント)
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島3-6-32 ダイビル本館1F
TEL 06-6479-1811
Instagram:https://www.instagram.com/quintocanto_ristorante/
Facebook:https://www.facebook.com/quintocanto2013
営業時間:
ランチ 12:00~13:00(LO)15:00(CLOSE)
ディナー 18:00~20:00(LO)22:30(CLOSE)
定休日:無休
ディナー:¥22,000(税込)
ランチ:[ランチコース] ¥7,700(税込)、 [スペシャルランチコース] ¥9900(税込)
※ 別途、サービス料10%をいただきます。
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QUINTOCANTO料理長兼ゼネラルマネージャー、岸本拓也のメッセージ
23歳の年、フランス料理のレストランで働いて4年目だった私は、開店直後のQUINTOCANTOに料理の勉強もかねて食事に行きました。もともとイタリア料理が好きだったこともありますが、大阪では珍しいファインダイニング(高級店)のイタリア料理店が新しく興味があったのです。
実際に食べてみて、それまで食べてきたイタリア料理の概念をすべて飛び越えていくような衝撃を受けました。店構えからヨーロッパの伝統的なレストランを想像させます。店内に入っても異国感は強く、フランス料理店で働いていたので慣れているはずなのに、QUINTOCANTOでは初めて体験するようなゾワゾワとさせられました。それは、雰囲気はもちろん、調度品の細部へのこだわりや、サービスマンの佇まいなどがそうさせるのだろうと考えたのを今でも覚えています。
もちろん、食べた料理も衝撃的でした。今まで食べたことがないイタリアン。シンプルな食材の組み合わせなのに、裏切られたような味わい。イタリアンやフレンチといったジャンルを越えて、間違いなく今まで食べた料理のなかで、もっともおいしい食事だと感じたのです。
それから2カ月後、QUINTOCANTOの求人を発見しました。これはチャンスだと思い、転職を決意。2014年2月に入店しました。
それから3年間、初代のシェフ、弓削を初め、先輩の元で学んできました。海外経験豊富な先輩が多く調理技術以外にもさまざまなことを学びながらも、海外経験がない私に何ができるだろうか、自分なりのやり方で料理人として成長したいという思いも、この時に生まれたと思います。
2017年にQUINTOCANTOのシェフになったときは、26歳でした。それから6年間、10年の節目のタイミングを料理長兼ゼネラルマネージャーとして迎えることができたのは、QUINTOCANTOのスタッフはもちろん、サローネグループの他の店舗のシェフや先輩のおかげだと思っています。
とくにサローネグループでは、毎月変わるコース料理は厳しい試食会を経て完成させることになっています。さらに全店を試食する味覚調整人がいて、22項目にも及ぶ項目を試食しながらチェックしていき、改善点を指摘していきます。それを次の試食会でクリアしていくことを毎月していました。
人に話すと「大変だね」といわれますが、私はむしろありがたいと思っています。外部の方が多いのですが、味覚調整人に「どんどん指摘をください」とお願いしていたほどです。また、他店ではどうしているかも聞いて、料理に活かすようにしていました。
大阪を中心にした関西のレストランシーンに対して、大きな挑戦になる今回のリニューアル。思い切った挑戦をすることによって、大阪にQUINTOCANTOというレストランがあることを国内だけでなく、海外のお客様にも知っていただけるチャンスだと思っています。そして、その先には、日本のイタリアンレストラングループのサローネが海外に展開することも夢ではないと思います。そしてその時のシェフに、私はなりたいと思っています。
岸本拓也 プロフィール
1991年大阪府生まれ。調理専門学校卒業後、府内のフレンチで4年間勤務後、「QUINTOCANTO」開店初年度にキッチンスタッフとして入社。当時、QUINTOCANTOの弓削啓太シェフ(現SALONE2007総料理長)の元、イタリア料理を基礎から学び、その後2017年に同店のシェフに就任。就任後は有名グルメサイト内での高評価獲得を維持し、2023年4月からは、調理場だけでなく自ら接客にも立ち、QUINTOCANTOの料理長兼ゼネラルマネージャーとしてオールラウンドな手腕を発揮している。
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QUINTOCANTOのシェフ
夏川和也 プロフィール
1991年大阪府生まれ。京都でバーテンダーとして勤務。その後大阪市内のイタリアンで5年間の経験を積み2017年にQUINTOCANTOに入社。バーテンダーの経験を持ち前とした、さまざまな食材を組み合わせて新しい味覚を生み出していく高いクリエイティビティの料理が認められ、2019年に同店シェフに就任。岸本GMと共に現在のクイントカントの料理の基軸を創る。
竹内賛四朗 プロフィール
1989年愛知県生まれ。地元愛知、東三河のフレンチで3年勤務後、京都を代表するイタリアンで9年間の勤務を経て最終的に料理長まで勤める。2021年にQUINTOCANTOに入社後、経験値の高さと食材に対する向き合い方を評価され早々に2023年にシェフに就任。岸本GM、夏川シェフと共に、 QUINTOCANTOの現在の料理へ新しい流れをもたらしている。
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サローネグループとは
横浜、東京(日比谷、渋谷、南青山、丸の内)、大阪に6店舗を展開するイタリアンレストラングループです。イタリアの郷土の料理を大切にしながら、イタリアの今を伝えるべく、つねに現地の流行をキャッチし革新を続ける料理とサービスでお客様をお迎えします。運営は、有限会社ジュン・アンド・タン、代表は元イタリア料理人である平高行。
2007年に横浜にオープンした「SALONE2007」が本店で、インターネットのグルメ口コミサイト「食べログ」で全国1位を獲得したこともあります。そのほか、「SALONE TOKYO」(日比谷)や「IL TEATRINO DA SALONE(イル テアトリーノ ダ サローネ)」(西麻布)、「QUINTOCANTO(クイントカント)」(大阪・中之島)がハイエンドなリストランテです。これらよりカジュアルな路線として「biodinamico(ビオディナミコ)」(渋谷)があります。2022年11月には、シチリア料理に特化した「L’ottocento(ロットチェント)」(茅場町)をリブランディングし、シチリア・パレルモのリストランテ「bye bye blues」と業務提携した日本店「byebyeblues TOKYO」を東京・丸の内にオープンしました。
コロナ禍では、パスタソース販売のECサイトの開設や、各店でテイクアウト商品の開発、YouTubeチャンネルを開設するなど(SALONE2007のシェフ、弓削啓太のチャンネル「yugetube」の登録者数は2023年6月現在17.7万人)、グループ一丸となって新しい時代への対応を進めました。
SALONEグループ公式noteがスタートしました!