【2023年7月18日】グローバルプレステージスキンケアブランドのSK-IIは、シンガポールにて開催された第25回世界皮膚科学会2023にて、複数の研究機関との共同研究1,2として、エイジング領域における新知見、また発酵成分GFFに関する新たな作用を発表3しました。また、スキンエイジング領域における研究開発の進化とさらなる牽引を目指し、世界最先端の研究に取り組む皮膚科医とともに、「SK-IIサイエンスエキスパート」を発足しました。
エイジング領域における新知見
シンガポールで開催された第25回世界皮膚科学会(World Congress of Dermatology 2023)において、ハーバード大学医学部皮膚科教授ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センター社長兼CEO、ハーバード大学医学部医師アレクサ・B・キンボール医学博士が、著名な世界的研究機関のサイエンティストと共同研究の成果を発表しました。
SK-IIは、この研究をうけて、エイジングサイエンスの新しい知見を発見しました。
炎症老化のプロセスの引き金となる慢性炎症は、20代から70代の全年代で起こっており、老化細胞から放出される炎症因子や炎症性サイトカインは、炎症の連鎖となって肌内部で広がり、組織を変性させ、肌の見た目のエイジングを加速します。この炎症老化のプロセスを抑えることが見た目の若々しさを保つことにつながるのです。
本学会ではさらに、九州大学病院 皮膚科准教授辻学先生から、発酵成分GFFの最新作用メカニズム3を発表しました。発酵成分GFFには、炎症老化を引き起こす慢性炎症と細胞老化を抑制する作用があり、これによって、炎症の連鎖を食い止めることが期待できます。これは発酵成分GFFの、抗炎症サイトカインであるインターロイキン-37を増加させる作用と、細胞老化の指標タンパク質をつくる遺伝子CDKN2Aの産生抑制作用によるものです。インターロイキン-37は、加齢による炎症老化、免疫システムの老化、慢性炎症への幅広い影響が報告されています。SK-IIは、表皮細胞において、抗炎症サイトカイン、インターロイキン-37を増やすことが慢性炎症を抑制し、表皮層・真皮層のクロストークを通じて、炎症老化のプロセスを網羅的に抑え、肌の見た目のエイジングを防ぐことができると考えています。
SK-IIサイエンスエキスパート発足
40年以上にわたり、SK-IIは世界最先端の研究機関、また皮膚科医とともに、肌に関する数々の研究、また独自成分の肌への効果について数々の研究に取り組んできました。これまでに類を見ない大規模かつ長期間にわたる肌変化を追跡したコホート研究「秋田10年肌研究」をはじめ、1日という短期間の間に若年層の肌がどのように揺れ動くのかを解明した最新の「肌ゆらぎ研究」まで、肌を様々な角度から研究し、さらに独自成分が肌メカニズムにおいてどのような働きをもたらすのかという知見を蓄積してきました。
今回、世界皮膚科学会2023を機に、SK-IIのスキンエイジング領域における肌研究、成分作用研究に共同して取り組む皮膚科医を表彰し、初めて「SK-IIサイエンスエキスパート」として発表しました。今後も、SK-IIは「SK-IIサイエンスエキスパート」とともに、スキンエイジング領域研究をリードする研究に取り組んでいきます。
SK-IIサイエンスエキスパート
・京都大学医学研究科皮膚科学教室教授 椛島健治 先生
・九州大学病院 皮膚科・油症ダイオキシン研究診療センター 辻学 先生
・九州大学大学院医学研究院名誉教授 古江増隆 先生
・復旦大学上海医学院華山病院皮膚科教授・副主任 シャン・レイフォン 先生
・北京大学第一病院皮膚科医学博士 ウー・ヤン 先生
SK-II グローバルCEO スーキョン・リー コメント
「SK-IIが最先端のスキンサイエンスを明らかにし、絶えずイノベーションを生み出すために、世界の肌研究をリードする皮膚科医の先生方、研究機関とのパートナーシップは欠かせません。今後も、このパートナーシップをさらに深化させ、スキンエイジング領域における研究、また独自成分の作用研究に取り組み、人々の「クリアな素肌」のためにさらなる革新的なイノベーションを生み出してまいります。」
SK-IIについて
SK-IIは発売以来40年以上に渡り、肌だけでなく運命をも変えていくことを目指し世界中の方々と深く関わってきました。偶然目にした杜氏の手は年齢を重ねてもなぜ美しいのかという疑問を解くことから始まったSK-IIの美肌探求の旅。お酒作りなどの発酵プロセスの中に、肌を美しくしてくれる秘密があるということから、長い期間の研究を経て、特別な酵母の独自の発酵がもたらす、唯一無二の成分 ピテラ™4が誕生しました。それ以来、ピテラ™4を含んだSK-IIの製品は、年齢、肌質を問わず多くのお客様からの信頼によって支えられています。詳しくは、www.sk-ii.jpをご覧ください。
1 Jarrold BB, Tan CYR, Ho CY, et al. Early onset of senescence and imbalanced epidermal homeostasis across the decades in photo exposed human skin: Fingerprints of inflammaging. Exp Dermatol. 2022;31:1748-1760. doi: 10.1111/exd.14654
2 Yan, X.; Tsuji, G, Hashimoto-Hachiya, A.; Furue, M, Galactomyces Ferment Filtrate, Potentiates an Anti-Inflammaging System in Keratinocytes. J. Clin. Med. 2022, 11, 6338. https://doi.org/10.3390/jcm11216338
3 P&G Sponsored Sessions, Thursday 6th July 2023, (SS22) Early Onset Skin Aging And Solutions: New Research Findings, Congress Programme, 3rd to 8th July 2023, 25th World Congress of Dermatology Singapore 2023
4 ピテラ™:特別な酵母の株から、独自のプロセスで発酵させ生み出した、SK-IIだけの天然由来成分(SK-II独自のガラクトミセス培養液-整肌保湿成分)