6月6日(火)~7月18日(火)の毎週火曜日に開講の本授業では、7月11日にウェディング業界の第一線で活躍する全日本ブライダル協会 山梨県支部と株式会社イーファイト(レストラン ラ・クール)に向けて、学生によるプレゼンテーションを開催。挙式と披露宴の二つの場面において、結婚観のイメージアップを図るための新しいウェディング企画を、本コースの学びで得たエンターテインメントの力を生かしながら提案しました。
優秀賞受賞チームの学生と協力企業・団体のご担当者様
優秀賞受賞チームの学生と協力企業・団体のご担当者様
プレゼンテーション当日は、各企業・団体の協力の下、計12班のうち最終選考へ進出した6班の学生が自慢の企画を発表。学生は、授業で養った言語表現や視覚的効果等の基礎知識、及び問題発見・課題解決の思考力・技能を生かし、独自の調査や実体験を交えるなどして立案した個性的で斬新な企画を提案しました。
協力企業・団体による討議を経て、全日本ブライダル協会 山梨県支部と株式会社イーファイト(レストラン ラ・クール)から各1班ずつ、計2班が優秀賞に選ばれました。受賞したチームの企画案は、さらに内容のブラッシュアップを重ねながら、各企業・団体により本格的に導入の検討がなされます。大学と実社会を行き来する先進的な取り組みとなります。
【本件のポイント】
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社会問題に対して当事者意識を持ち、社会課題の解決に自らの学びを結びつけるPBL(Project-Based Learning)での取り組みです
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企業・団体と共同して取り組むことで、大学の枠を超えた新しい学修区分での実践となります
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学生が分析・立案した企画を社会に向けて発表する場の提供は自己肯定感の創出になります
企業・団体の担当者に向けて学生がプレゼンテーションをおこなう様子
企業・団体の担当者に向けて学生がプレゼンテーションをおこなう様子
〈協力企業・団体〉
■全日本ブライダル協会 山梨県支部
2002年4月1日に発足。「結婚式」を通して、感謝と感動を伝える様々な活動を実施。
活動の一つ「学校ウェディング授業」では、実際に学校に出向き、生徒(学生)に模擬挙式を披露。結婚式に携わる仕事を体験・見学を通じて結婚式の意義を伝えることや、キャリア教育の一端も担っている。
公式HP:https://bridal-yamanashi.org/
今回のテーマ:高校生向けの「学校ウェディング授業」の企画を提案
■株式会社イーファイト(レストラン ラ・クール)
レストラン/ブライダル事業、スイーツ事業、ギフト事業の3事業をおこないながら、少子化問題や実施率の低下が問題点としてあげられる婚礼事業の次なるカタチを提案している。
今回は、レストラン/ブライダル事業のレストラン ラ・クールにご協力をいただいている。
公式HP:https://www.e-fight.co.jp/
今回のテーマ:価値観の多様性に応えることができる披露宴の演出を考える
【優秀賞受賞チーム】
発表テーマ「農林高校でNO!非婚化」
普段、造園やワイン造り、食品の製造方法などを学んでいる農林高校の生徒がターゲット。高校生と共同で挙式や披露。宴を企画することで、結婚についての魅力やあこがれを持ってもらうことがねらい。
学生:
小栗明弥、小笠原綾香、井村瞬、飯生詩織、大塚羽弥
企業・団体の講評:
どのチームもお客様が楽しんでくれることを第一に考えたすばらしい発表だった。優勝チームが提案した企画の要素を持ち帰り、「学校ウェディング授業」への導入を検討したい。
発表テーマ「みんなで想いを創る披露宴」
若年層がターゲット。演目の多くをゲスト参加型にするなど、ゲストも一緒に「人と人とのつながり」を感じられる披露宴を提案。式や披露宴に参加したゲストが“こんな式・披露宴をしてみたい”と結婚を意識することがねらい。
学生:
桑島野乃花、佐藤羽奏、高橋輝羅々、名倉那侑珠、原口夏芽
企業・団体の講評:
どのチームも素晴らしい提案で討議の結果は僅差。その中でも優勝チームは、企画の内容がしっかり練られており、実際の披露宴に取り入れたい企画がたくさんあった。
◆表現学部表現文化学科アート&エンターテインメントワークコース
パフォーミングアート(舞台芸術)、ファインアート、アミューズメントビジネス、ミュージアム、メディア業界、音楽ライブビジネスなど「人々に幸せな時間を提供し、自分も幸せを感じる」ようなエンターテインメントに関わるプロデューサーやマネージャーを育成しています。
チームの一員として何が必要とされ、どう行動すべきかを考え、さらに知的財産権、マーケティング、広報などの知識を学び、センスを磨くことで、業界の枠を超えて広く社会で活躍する能力を養います。
◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学が推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。