2023年8月3日
JALグループは、「みんなで行こう、サステナブルな未来へ。」を合言葉に、昨年11月に実施した東京(羽田)-沖縄(那覇)線のチャーターフライト(*1)の第2弾として、9月14日(木)~20日(水)の1週間、羽田発ニューヨーク行きのJL6便にて、サステナブル・チャレンジフライト(以下「本フライト」)を実施します。
JALグループは、「2050年までのカーボンニュートラル」、および「2030年に全燃料搭載量の10%をSAFに置き換えること」を目指しています。当該便において、全燃料搭載量の約11%を持続可能な航空燃料(以下、SAF)に置き換えるとともに、カーボンクレジットを使用することなどでカーボンニュートラルを目指します。また、ご搭乗のお客さまには、資源の有効利用による環境負荷の低減、アクセシビリティの向上、DEI推進、地域活性化に資する取り組みをご体験いただきます。
ニューヨークの国連本部では、9月18日~19日の2日間にわたり、4年に一度のSDGサミットが開催されます。これに合わせ、JALでは、サミットに参加する関係者、および当該期間にニューヨークを訪問されるお客さまに「サステナブルな未来の旅」をご体験いただきたく、本フライトを設定しました。また、昨年に引き続き、JALサステナビリティアドバイザーの慶應義塾大学大学院の蟹江憲史教授がナビゲーターを務め、本フライトにおけるサステナブルな取り組みを機内エンターテイメント上でご紹介のうえ、お客さまと共に考える機会をご提供いただきます。
JALグループは、2030年のSDGs達成、そしてJAL Vision 2030の実現に向けてすべてのフライトをサステナブルなものとすべく、お客さまや地域の皆さまと共にサステナブルな社会を目指してまいります。
カーボンニュートラルの実現には、世界的に不足が予想されるSAFを国内生産していく必要があり、航空輸送に関わるステークホルダーの皆さまと共にSAFの技術開発、生産、流通、および利用を加速させることが重要です。このような課題に対し、約30社の企業が連携して推進する国内資源循環による脱炭素社会実現に向けた取り組み「FRY to FLY Project(*2)」と、今後連動していくことで、「サステナブルな未来の旅」に不可欠な国産SAFの普及啓発を行い、企業や業界の垣根を超え、多くの英知を持ち寄り、互いに力を合わせて取り組んでまいります。
【ご体験いただける内容(例)】
・限られた資源の有効利用
循環型社会の実現に向け、通常のフライトでもサステナブルな素材を使用したサービスを数多くご提供しています。本フライトでは、さらに環境に配慮したデザートやアメニティをお楽しみいただきます。
・アクセシビリティの向上
空港におけるスペシャルアシスタンスカウンターでのご案内や、機内でのアクセシビリティ関連社内資格を有する客室乗務員のおもてなしなどで、すべてのお客さまに安心してご旅行をお楽しみいただきます。
・DEI推進
誰もが輝ける社会の構築を目指し、エコノミークラスでご提供する機内食のスリーブ(紙帯)に、株式会社ヘラルボニーと契約する知的障がいのあるアーティストが描いたアートを採用しています。当日は、さまざまなバックグラウンドを持ったスタッフがお客さまをお迎えします。
・地域活性化
本フライトでは、日本各地の地域産品を機内食や機内販売を通じてお楽しみいただきます。また、国内線で着用している「縁(ゆかり)都道府県バッジ」を着用した客室乗務員との会話を通じて、お客さまに日本各地の魅力を感じていただきます。
フライトの詳細については、今後JALグループ企業サイト(https://www.jal.com/ja/sustainability/flight/2023/)にて発信してまいります。未来につながる、より豊かな誇らしい空の旅の先行体験に、今年もぜひご参加ください。
(*1) 2022年9月22日付プレスリリース 第22051号 『本邦初、CO2排出量実質ゼロのフライトを東京-沖縄線で運航』
https://press.jal.co.jp/ja/release/202209/006915.html
(*2) SAFが本格的に導入される為には多くの廃食用油が必要となりますが、現在、家庭の廃食用油の多くは廃棄されており、回収された廃食用油についても年間10万トン以上が国外に輸出されているといわれています。「Fry to Fly Project」はご家庭や 店舗などで発生する廃食用油という国内資源を原料とするSAFで、航空機が飛ぶ世界を実現するプロジェクトです。
https://press.jal.co.jp/ja/release/202304/007357.html
以上