1961年の創業以来、60年以上に渡って機能性美容成分の研究開発と製造販売を行っている株式会社テクノーブルは、新たな機能性メカニズムで、肌老化の改善に貢献する革新的な美容成分「和美三美™-W(読み:わびさび-W)」の本格的な上市展開を開始します(医薬部外品配合可能、中国使用可能)。
和美三美™-Wは、国内シェアとしては、わずか10%強と言われる貴重な国産生薬の中でも、生薬のルーツとなっている大和(奈良)の地で生産された大和生薬を用いて開発された抗老化美容成分です。大和物(やまともん)として非常に品質が高いとされる「大和当帰」「大和芍薬」「大和橘」の3種を素材として用いています(図1)。奈良県では2012年から生薬の生産拡大に向けた取り組み「漢方のメッカ推進プロジェクト」が立ち上げられており、弊社もこれに参画し、その取り組みの1つとして、和美三美™-Wの開発を通して、地域復興にも貢献して参ります。
図1 . 和美三美™-Wに使用されている大和生薬
和美三美™-Wは美容成分として、優れた抗老化効果を有しています。今回注目したのは「老化道連れ因子™と老化スパイラルの抑制」による老化防止アプローチです。近年、皮膚科学研究の分野でも「細胞老化」による弊害が注目され、老化した細胞についていかに対応、処理するのか、その手法についての研究開発が進められています。中でも注目されている1つの老化メカニズムが、SASP因子(Senescence-Associated Secretory Phenotype)が引き起こす細胞老化の誘導です。SASP因子は老化細胞が盛んに放出するサイトカイン、ケモカイン、酵素の総称で、これらは、周囲の正常細胞に作用して老化を助長します。これは、紫外線によらなくても誘発されてしまう「自然老化」の1つとして考えられています。弊社ではこの正常細胞の老化を助長してしまうSASP因子を老化道連れ因子™、そしてこれによる正常細胞の老化助長の連鎖を老化スパイラルと位置づけ、和美三美™-Wがこの老化メカニズムに対して優れた機能性を有することを見出しました(図2)。
図2 . 老化道連れ因子™(SASP因子)と老化スパイラルの概念図
弊社ライフサイエンス総合研究所における、機能性研究結果では、老化細胞モデルであるヒト成人由来線維芽細胞におけるSASP因子(IL-1alpha、MCP-1、IL-13 、IL-2)の分泌が和美三美™-Wによって、抑制されていることが確認されました(図3)。さらに、細胞の老化指標であるSA-βガラクトシダーゼ活性の観察によって、和美三美™-Wが細胞の老化状態を改善している様子も観察することができました(図4)。
図3 . メンブレンアレイ法を用いた老化道連れ因子™(SASP因子)分泌抑制効果
図4 . SA-βガラクトシダーゼ活性抑制評価における細胞の顕微鏡観察
これまで、肌の老化は加齢とともに段階的に進行するイメージがあり、さらにその主たる要因として紫外線を浴びることによる光老化への対応が注目されてきました。今回弊社が注目した老化道連れ因子™と老化スパイラルは、紫外線を浴びずとも、1つの老化細胞の存在が、周りの正常細胞の老化を助長する、老化の加速メカニズムであること。そして、老化がさらに周囲の老化を呼び込む負のスパイラルを起こす自然老化の1つであり、新たに対応すべき肌老化の原因であると考えています。今回和美三美™-Wの提供を通して、「老化スパイラルを引き起こす自然老化を防いで、さらに若々しい肌を引き出す」という、抗老化への新たなアプローチ方法として提案して参ります。
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