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背景
インバウンド需要が急速に伸びる一方で、受け入れ先となる地域・自治体等と取り組みを進めるなかで、訪日外国人観光客向けの「観光案内」に課題を感じていることが分かりました。観光部門の担当者によると、需要はあるのに、人手不足で観光案内所の運営体制が整わない、観光パンフレットの情報更新が追いついていない、来訪データをマーケティングに活用できていない、といった課題を抱えています。
観光庁の「訪日外国人消費動向調査」によると、日本滞在中の情報源として約20%の方が観光案内所から有益な情報を得られたと回答しています。JNTO(日本政府観光局)が認定する外国人観光案内所は全国に1,500か所以上(2023年8月末時点)あり、2018年から約500か所増加しています。全国で取り組まれている「観光案内」について、地域を知ることのできる貴重なタッチポイントを、地域(自治体・事業者)と観光客の方の両方にとってより良いものにできないかと考え、本サービスの検討に至りました。
本サービスを用いて、首都圏や地方空港内の観光案内所で実証実験の開始を予定しています。実際に観光案内所の担当者、訪日外国人観光客にご利用いただき、観光案内業務支援サービスとしての効果や必要な機能を確認できればと考えています。
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「Guide Map」のサービスイメージ
観光案内のシーンで、観光客の行きたい場所やニーズに合わせた情報提供をサポートする、観光案内所の担当者向けの業務支援サービスです。日本語のほか、英語、繁体字、簡体字、韓国語での地図表示に対応し、パソコンやタブレット、スマートフォンにて利用できます。
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「Guide Map」の主な機能
・周辺観光情報
観光案内所周辺にある観光スポットを地図上で確認できます。任意で設定した検索カテゴリーをもとに絞り込み検索もできます。
・「クリップ」機能
観光客が行きたいスポットを複数お気に入り(クリップ)に保存すると、それらのスポットや行き先情報が一括にまとまった「クリップ」を作成することができます。クリップは、QRコードで共有できます。
上記以外にも、観光案内業務の支援に繋がる様々な機能の追加開発を予定しています。
また、2023年10月26日・27日にインテックス大阪で開催される「トラベルソリューション展2023」のナビタイムジャパンブースにて、デモ環境を用意していますので、実際に操作してご体験いただくことが可能です。
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「Guide Map」を導入するメリット
①最新情報で観光案内 |
新しくできたお店の登録や営業時間の変更など、管理画面から素早く登録・更新でき、常に最新のデータで安心して観光案内をしていただくことができます。ナビタイムジャパンが保有する全国のスポット情報もご活用いただけます。 |
②観光客のスマホにスポット情報をシェア |
観光案内所の担当者が「Guide Map」を用いて観光スポットを紹介し、旅行者が興味を持った情報を「クリップ」機能で保存した上で、まとめてQRコード化し、観光客のスマートフォンに共有できます。紙の観光地図やパンフレットに印をつけて渡すように、デジタル上で、それぞれの観光客に合わせた情報提供を実現します。 |
③周遊動態データを蓄積、活用 |
観光客が自身の手元のスマホで観光スポット情報の確認や現地までの経路案内を確認する際に、許諾を得た方の移動ログデータを取得します。マーケティングデータとして地域内の周遊行動の分析にご活用いただけます。地域に特化した継続的なデータ収集に取り組むことが可能となります。 |
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『NAVITIME Travel Platform』について
ナビタイムジャパンが個人向けに提供している、経路検索サービスや旅行プランニングサービス『NAVITIME Travel』で提供してきたノウハウを、自治体様や企業様向けに提供し、観光誘客や周遊促進に関する課題解決をデジタルで支援いたします。
(「第7回 ジャパン・ツーリズム・アワード」審査員特別賞受賞https://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/202309/20_5651.html)
・サービス紹介サイト:https://www.navitime.co.jp/tourism-solution/products/guidemap.html
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『NAVITIME Travel Platform』Guide Mapに関するお問い合わせ先
資料のダウンロードや、具体的な仕様や費用、導入までのスケジュールに関するお問い合わせは、上記サイトの「お問い合わせ」「資料ダウンロード」フォームよりご連絡ください。
※「NAVITIME」は、株式会社ナビタイムジャパンの商標または登録商標です。
※その他、記載されている会社名や商品名等は、各社の商標又は登録商標です。