本プロジェクトでは、上勝町ゼロ・ウェイストセンターを中心に、徳島県内2拠点で服の広域回収を10月17日(火)~11月30日(木)まで行います。回収した服は組成分析を行い、パートナー企業の協力によりリユース・リメイク・リサイクルの流れで再生します。
パートナー企業として、リメイクには株式会社デプトカンパニー、一般社団法人ひだまり、リサイクルには株式会社チクマ、株式会社浜田、そしてイベントや勉強会の運営として一般社団法人unistepsにご協力いただきます。
今後、12月24日(日)には上勝町ゼロ・ウェイストセンターで一般参加可能なリユースイベントの開催、1月にはリメイクした服の販売や、行政職員向けの勉強会の開催を検討しており、本プロジェクトを通じて「循環型ファッション」の普及啓発の機会を創出していきます。
国内で初めてゼロ・ウェイスト宣言を発表した上勝町にて、廃棄物の分別と再利用・再資源化についてのこれまでの知見や経験を活かし、徳島県内における廃棄衣類の削減に向けた取り組みの波及を目指します!
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プロジェクト概要
プロジェクト名
KURU KURU Fashion Project(くるくるファッションプロジェクト)
実証期間
2024年2月29日(木)まで
※衣類の広域回収期間:10月17日(火)~11月30日(木)
衣類回収拠点
上勝町ゼロ・ウェイストセンター内くるくるショップ
住所:〒771-4501 徳島県勝浦郡上勝町福原下日浦7番地2
時間:9時00分~17時00分
休館日:第1火曜日(11月7日)
エコみらいとくしま(特定非営利活動法人環境首都とくしま創造センター)
住所:〒770-8008 徳島県徳島市西新浜町2丁目3−102
時間:9時30分~18時15分
休館日:毎週月曜日
回収対象衣類
ジーンズ素材
シャツ・ブラウス
ジャケット
スーツ
Tシャツ
スカート
目的
徳島県内における廃棄衣類の削減、及びサーキュラーファッションの普及啓発
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本プロジェクトにおける衣類の再生方法について
回収した衣類は組成分析し、リユース・リメイク・リサイクルの順で循環を行います。
①リユース
12月24日(日)に一般参加者を対象にゼロ・ウェイストセンター主催のリユースイベントを開催予定です。回収した衣類の再利用に加え、服のリペアに関する出店者をお招きしたマルシェ企画を検討しています。イベントに合わせ、一般社団法人unisteps主催のサステナブルファッションのスタディツアーやトークイベントも開催します。
②リメイク
1月に株式会社デプトカンパニーによるデザイン監修、及び一般社団法人ひだまりの製作協力により、回収した衣類のリメイク品を販売予定です(販売に関しては12月頃に情報発信を行う予定)。
③リサイクル
リユースやリメイクが難しい衣類については、株式会社チクマ(チクマノループ🄬)の協力により北九州工場でマテリアルリサイクルを行います。また、株式会社浜田の協力により、回収したコットン100%製品についてはリサイクルコットンへと再生する予定です。リサイクル過程については、勉強会等で随時発信を行っていきます。
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参加企業・団体と各役割
主催
・株式会社 BIG EYE COMPANY(統括、企画、回収ボックス設置、衣類のリユース、リメイク品の販売)https://why-kamikatsu.jp/
パートナー
・一般社団法人ひだまり(衣類のリメイク制作)https://hida-mari.com/kurukuru-factory/
・一般社団法人unisteps(サステナブルファッションに関するレクチャーの開催)https://unisteps.or.jp/
・株式会社チクマ(衣類の組成分析、衣類のマテリアルリサイクル)https://chikuma-no-loop.com/
・株式会社デプトカンパニー(衣類のリメイク監修)https://d-e-p-t.tokyo/
・株式会社浜田(衣類の組成分析、衣類のマテリアルリサイクル)https://www.kkhamada.com/
後援
・上勝町役場(衣類の回収、実証支援)
・徳島県(回収ボックスの設置、実証支援)
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徳島県上勝町のゼロ・ウェイストについて
上勝町は2003年に国内ではじめて「ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)宣言」を発表して以来、住民一体となって廃棄物の発生抑制、焼却・埋め立てゴミの削減に取り組んでいます。その結果、年間を通じて捨てられたゴミのうち約4トンをリユースし、リサイクル率は約8割を達成しています。現在、町では2030年に向けて「第二期ゼロ・ウェイストタウン計画」を策定し、循環型社会の実現に向けた企業連携の取り組みを推進しています。
上勝町ゼロ・ウェイストセンターWHYは、2020年に上勝町に公共複合施設としてオープンした活動のハブとなる拠点です。施設内には、上勝町の廃棄物中間処理施設である「ゴミステーション」に加え、リユース拠点の「くるくるショップ」、コミュニティスペースの「交流ホール」、コワーキングスペースの「ラボラトリー」そして、ゼロ・ウェイストアクションをコンセプトに掲げた宿泊体験施設「HOTEL WHY」が設置されています。町民だけでなく、宿泊者や視察者など、年間を通じて町の人口以上にゲストの受け入れを行い、ごみを通じたコミュニケーションやコラボレーションが育まれています。
今回の実証事業は、上勝のような小規模自治体では解決できない「十分な資源回収量の確保」という課題に対して、特に県内で課題を抱えている廃棄衣類の回収を行い、再利用化と再資源化に向けた広域での連携体制の構築を目指します。