【調査概要】
有効回答数:532名
調査期間:2023/8/7~2023/8/14
調査機関:株式会社ジャストシステム(「Fastask」利用)
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート
いい肉の日(11月29日)も近づくなか、おいしいお肉が食べたくて仕方ないという人もいるでしょう。そんなときの選択肢として外せないのが、ブランド牛です。
ブランド牛とは、各銘柄ごとに定められた、生産地、飼育方法、品種、格付けなどの基準を満たした牛のことをいいます。格付けは、公益社団法人日本食肉格付協会によって定められた基準により、A5、A4、B5などのランクで示されます。A~Cは歩留等級で、一頭からどれだけの肉がとれるかどうかを評価したもの、1~5は肉質等級で、「肉の色沢」「肉の締まりときめ」「脂肪の色沢と質」「脂肪交雑」を評価したものです。
特別な日や旅行先などでブランド牛を食べることを楽しみにしている人も多いことでしょう。ブランド牛は全国にたくさんの種類がありますが、名前がよく知られているのはその一部です。現在どのブランド牛に人気が集まっているのでしょうか。その結果をご紹介します。
※ブランド牛の名称の読み方について「〇〇うし」「〇〇ぎゅう」どちらの読み方も使われることがあります。生きている牛は「〇〇うし」、肉になったものは「〇〇ぎゅう」と呼び分ける場合もあれば、状態に関わらずどちらの読み方を使っても構わないとされることもあるそうです。
■ブランド牛の知名度は?
まずは、ブランド牛の知名度から確認してみました。
各ブランド牛の名前を聞いたことがある割合は、1位が「松阪牛(81.4%)」、2位「神戸牛(神戸ビーフ)(80.5%)」とほぼ同率で、3位が「米沢牛(78%)」、4位「近江牛(70.3%)」、5位「飛騨牛(67.5%)」と続きました。1位から4位は、日本三大和牛としても知られています。(近江牛と米沢牛のどちらが入るかは地域などにより異なります)。
一番割合の低いもので4.5%となりましたが、ここに挙げたものもブランド牛のごく一部です。ブランド牛ごとに知名度にはかなりの差があることがわかります。
■一番食べてみたいブランド牛ランキング
それでは、数あるブランド牛のうち、一番食べてみたいブランド牛はどれなのか。その結果をご紹介します。
1位は圧倒的な人気で「松阪牛(32.9%)」となりました。2位は「神戸牛(神戸ビーフ)(13.9%)」、3位は「米沢牛(6.4%)」です。上位4位までに入った各ブランド牛の特徴をお伝えしていきましょう。
1位:松阪牛<三重県>
1位となったのが松阪牛(まつさかうし)。三重県の松阪牛生産区域で育った黒毛和種です。松阪牛として認められるには、「松阪牛生産区域(旧22市町村)での肥育期間が最長・最終であること」「生後12ヶ月齢までに松阪牛生産区域に導入され、導入後の移動は生産区域内に限る」といった条件があります。味も食感も素晴らしく、「肉の芸術品」と呼ばれることも。
三重県には、松阪牛が提供される飲食店が多数あります。伊勢神宮参拝に合わせて本場の松阪牛を堪能するという方も多いようです。
2位:神戸牛(神戸ビーフ)<兵庫県>
神戸牛として選ばれるお肉は、まず但馬牛である必要があります。但馬牛のうち、未経産牛・去勢牛であり、枝肉格付等が規定の数字以上であるものだけが神戸牛(こうべぎゅう。神戸ビーフとも)と呼ばれます。この基準は、日本一、もしくは世界一厳しい基準であるともいわれています。
三宮駅や元町駅の周辺には神戸牛(神戸ビーフ)を提供するお店が多数あります。
3位:米沢牛<山形県>
とろけるような食感や甘みが特徴といわれる米沢牛(よねざわぎゅう)。米沢牛として認められるには、黒毛和種の未経産雌牛であることはもちろん、「飼育者は、置賜三市五町に居住し米沢牛銘柄推進協議会が認定した者で、登録された牛舎での飼育期間が最も長いものとする」「生後月齢32ヶ月以上のもので公益社団法人日本食肉格付協会が定める3等級以上の外観並びに肉質及び脂質が優れている枝肉とする」といった条件があります。
米沢牛を本場で味わいたいなら、山形県にある米沢駅周辺を訪れましょう。絶品のステーキやすき焼き、牛鍋などがいただけます。
4位(同率):飛騨牛<岐阜県>
美しい霜降りでとろけるような食感が楽しめる飛騨牛(ひだぎゅう)。飛騨牛として認められるには、「飼養期間が最も長い場所が岐阜県である」「飛騨牛銘柄推進協議会登録農家制度にて認定・登録された生産者により肥育されている」「肉質等級は5等級・4等級・3等級である」といった条件があります。
古い町並みが残る名所で有名な飛騨高山へ観光に訪れたさいには、飛騨牛に舌鼓を打つのも良いでしょう。
4位(同率):前沢牛<岩手県>
岩手県のブランド牛である、前沢牛(まえさわぎゅう)。緑のあふれる自然豊かな土地で、前沢産の良質な稲わらなどを与えられ育てられているそうです。
「牛の肥育期間は、生産者が1年以上飼養した牛であって、出生から屠畜までの期間内において前沢地域の飼養期間が最長であり、かつ最終飼養地であること」「枝肉の格付基準は、社団法人日本食肉格付協会の定める肉質等級は「4」以上で、歩留等級が「A」又は「B」であること」といった条件があります。
岩手県奥州市では、本場の前沢牛をステーキやすき焼きなどでいただけます。また、寿司屋で提供される「前沢牛のにぎり」も絶品です。
4位(同率):但馬牛<兵庫県>
ブランド牛のルーツとして知られているのが但馬牛(たじまうし)。松阪牛や近江牛、前沢牛も含む和牛の85%が、この但馬牛の系統にあるといわれています。そして神戸牛(神戸ビーフ)は、この但馬牛の中からさらに厳しい基準で厳選されたものを指します。
但馬牛は、兵庫県北部に位置する但馬と呼ばれる地域(豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町)において、恵まれた自然環境のなかで育まれています。兵庫県立但馬牧場公園では、但馬牛との触れ合いも楽しめます。
■ブランド牛はどんな料理で食べてみたい?
同じブランド牛でも、食べ方によって味わいも違ってきます。どんな料理で食べてみたいかについても確認してみました。
他を大きく離して1位となったのは「ステーキ」(68.7%)です。とりわけ上質なお肉とされるブランド牛ですから、シンプルに牛肉本来の味が楽しめるステーキを選ぶ人が多いのもうなずけます。
そして2位は「焼肉」(44.0%)、3位は「すき焼き」(39.5%)でした。日本で牛肉が一般的に食べられるようになったのは明治時代からですが、そのきっかけとなり当時流行したのがすき焼きです。
続いて4位「しゃぶしゃぶ」(33.9%)、5位「ハンバーグ」(13.2%)、6位「ローストビーフ」(12.9%)、7位「牛丼」(8.0%)となりました。ブランド牛を使うのはもったいないのではと考えてしまいそうな料理もありますが、ブランド牛が使われることで、この上ない贅沢な気分が味わえそうです。
■ブランド牛を目的とした旅行について
阪急交通社では国内旅行・ツアーを多数催行しています。ブランド牛の産地への旅行では、ステーキやすき焼きなどおいしいお肉料理を堪能いただけます。各地で観光地巡りの合間にブランド牛を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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