不育症の原因
ここでは不育症の主な原因だと言われている、四大原因についてご紹介します◎もちろん今回ご紹介する四大原因以外にも、原因となる病気はありますが、まずは基礎を押さえておきましょう!
抗リン脂質抗体症候群
抗リン脂質抗体症候群とは、ご自身の血液中に存在する「抗リン脂質抗体」という自己抗体が、血栓症や流産・死産などの妊娠合併症を引き起こす、いわば自己免疫疾患となっています。
不育症の四大原因のなかでは唯一治療方法が確立されているため、適切な検査と治療が大切になります◎
子宮形態異常
子宮の形が普通の形とは異なることで、胎児や胎盤が圧迫されて流産が起こりやすくなります。一口に子宮形態異常といってもその形は本当にさまざま◎
人によっては月経がこない、月経痛が酷い、性交渉がうまくできないなどの自覚症状が現れる場合もありますが、なかには全く症状が出ない方もいらっしゃいます。日常生活には大きく影響を与えないものの、治療には手術が必要になります。
夫婦染色体異常
子どもの性別や遺伝の決定に大きく影響する染色体ですが、夫婦いずれかの染色体に異常がある場合、早期流産を引き起こします。
とは言え、正常な染色体の卵子や精子も発生しるため出産は可能です。但し、現在染色体異常に関する治療法は確立されておりません。
胎児(胎芽)染色体異常
卵子は減数分裂によって染色体数を46本から23本に減らしますが、女性の加齢に伴い染色体が不均一に分裂して染色体の少ない卵子(22本)や逆に染色体が多い卵子(24本)が形成される頻度が高くなります。
染色体異常の胎児(胎芽)の多くは12週目までに流産することが多いと言われています。しかし、この場合は減数分裂の異常という「突然変異」が原因となりますので、女性や男性の染色体そのものに異常があるわけではありません。なお胎児(胎芽)染色体異常は偶発的に起こるものが多く、これ自体を予防することはできません。また現在治療法も確立されておりません。
不育症は治せるの?