不育症の治し方
不育症の治療は、考えられる原因について対応していくことになります。但し、先述した通り染色体異常など、まだまだ現在の医療では治療法が確立されていない原因もあるので、原因によっては経過観察となる可能性もございます。
一方で甲状腺機能異常や糖尿病など、治療方法がすでに確立されており、治療を行うことで改善が見込める原因に関しては不妊治療と並行してこれら病気に関する治療も行っていく流れになります。
医療機関の「こころのケア」を活用
自然妊娠の方も不妊治療を経て妊娠をした方も、「授かった命を突然失う」ということはとても辛い経験だと思います。出会えるはずだった赤ちゃんを失ってしまったことへの喪失感。
そして「自分に何かできることはなかったのか?」など、流産してしまったことに対する自責の念に駆られてしまう方も少なくはありません。流産や死産を経験した女性、ひいてはご夫婦が喪失感を感じ、こころが不安定になってしまうのはごくごく自然なことなのです◎
一人で悩まないことが大切に!
しかし、日本ではまだまだ不育症に関する理解が進んでいないため、当事者はものすごく辛くしんどくても、その気持ちをなかなか理解してもらえず、孤立してしまうこともあります。一人あるいは夫婦で苦しさを抱えてしまったときは、医療機関や行政が設けている「こころのケア」を活用するのもひとつの方法です。
同じ経験を持つ男女だからこそ、話せることってたくさんあるかと思います。人に話すだけでも、きっとこころが軽くなることもありますので、ぜひ前向きな利用をご検討ください!
LINEのオープンチャットを活用
また近年では、不妊や不育症に悩むカップルが集う場として、LINEのオープンチャットなどを活用する方も!実際に筆者も不妊症で悩むカップルが参加するオープンチャットに参加していますが、ここでは不育症含む、不妊症に関するさまざまな悩みを持つ男女が集まり、悩み相談や情報交換が行われています。
医療機関や行政が設けている「こころのケア」よりも手軽に参加できて、自分のこころがしんどくなったタイミングで気軽に相談できるのがLINEオープンチャットの魅力。興味がある方はこちらもぜひ一度覗いていただければと思います◎
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では、流産・死産の一因となる【不育症】について基本的な情報をはじめ、不育症になる確率、原因、治療法、医療機関・行政が設けている「こころのケア」などについて網羅的にご紹介しました!まだまだ治療方法が確立されていない不育症。特に染色体異常など偶発的に起こる流産・死産にこころを傷めるカップルも少なくはありません。
だからこそ、一人ひいては夫婦で抱え込んでしまうのではなく、医療機関や行政が設けているサービスを上手く活用して、少しでも前向きな気持ちで妊活に取り組んでいただけると嬉しいなと思っています。我が子の誕生を心待ちにされるみなさまが、一日でも早く愛しい我が子に会えることを心から願っています。