神前式の基本的な流れ
結婚式の準備を進めているカップルであれば、一度は聞いたことがある神前式。なんとなく和婚であることは知っていても、詳細についてはご存知でない方も多くいらっしゃることと思います。ここでは、神前式の基本的な流れや内容についてお伝えします◎
2.修祓の儀
3.祝詞奏上
4.三献の儀
5.誓詞奉読
6.玉串奉奠
7.親族盃の儀
続いて、各儀式の内容を詳しく見ていきましょう!
1.参進の儀
別名「花嫁行列」とも呼ばれている参進の儀。和婚派花嫁さまのなかには、この花嫁行列に憧れて「神前式に決めた」という方も少なくはありません◎
参進の儀では、斎主や巫女の先導により、新郎新婦と参列者が本殿に向かいます。バックには雅楽の演奏が流れ、儀式の始まりに向けて気持ちを整える瞬間でもあります。
2.修祓の儀
修祓の儀では、その名の通り神様をお招きする準備として、心身の罪穢れを払うことを目的に行われます。新郎新婦と参列者の全員が神殿に入ると、まずは全員で神に一礼をして修祓の儀をスタートします。
斎主が祓詞を述べたら、それに引き続き全員でお祓いを受け、誓いの儀式に向けて準備を整えるような流れになります。
3.祝詞奏上
祝詞奏上では、斎主が神に向かって新郎新婦おふたりの結婚を報告します。このとき、新郎新婦と参列者は皆その場で起立をして、斎主の言葉に耳を傾けます。
祝いの言葉の内容は結婚式を挙げる神社によって異なります。なかには、結婚式当日までこの祝いの言葉を楽しみにしているカップルもいらっしゃるようですよ◎
4.三献の儀
別名「三三九度」とも呼ばれている三献の儀では、新郎新婦のおふたりが三種類の大きさの盃に注がれた御神酒を交互に飲み交わします。この大きさの異なる盃には、それぞれ意味が込められておりますので、意味を知ることで一層思い入れのある儀式になるはずです。
未来を表します。両家が穏やかに過ごせることや、子孫繁栄を意味します。
◯盃の大きさ:中
現在を表します。おふたりがこれから一緒に生きていくことを意味します。
◯盃の大きさ:小
過去を表します。おふたりが巡り会えたことに感謝することを意味します。
お酒を飲む際は、新郎新婦のおふたりが交互に三口ずつ飲むのが決まりです。ただし、例えば妊娠中などお酒が飲めない場合は、盃に軽く口を付けるだけでも構いません◎無理をしないことが大切ですよ♡
5.誓詞奉読
誓詞奉読とは、夫婦になる新郎新婦のおふたりが神に向けて誓いの言葉を述べる儀式のことを言います。述べる内容については、神社側で定型文を用意してくださいます。
しかし、一生に一度の結婚式だからこそ「自分たちで用意したい」とお考えのカップルは、オリジナルで準備をしても問題ございません◎
6.玉串奉奠
玉串奉奠では、新郎新婦のおふたりが神前に玉串を捧げます。そもそも玉串とは、榊の枝に紙垂をつけた神と人を結びつけるために準備されたアイテム。玉串は自分自身を指しており、玉串を捧げるということは「自分自身を神に捧げること」を意味しています。
また、この玉串奉奠については新郎新婦だけでなく、媒酌人や親族の代表者なども順に行う儀式となっています。古くから日本の結婚式で用いられてきた玉串奉奠。この儀式を行うことで、改めて結婚への実感がわき、心身共に良い意味で引き締まるはずです。
7.親族盃の儀
親族盃の儀では、参列者全員もしくは代表者が盃で御神酒を飲み、親族間の繋がりや絆を深めます。かつてはひとつの盃で御神酒を回し飲むのが一般的でしたが、近年では別々の盃で飲むのが主流となっています。
また、親族盃の儀に関してもお酒が苦手な方や妊娠中の方は無理に飲む必要はありません。しかし、儀式のひとつとして行われることなので、盃に軽く口を付けるなど飲んだフリをするようにしましょう!
神前式の所要時間は?