【vol.16】特別な時代を過ごす花嫁へ。ドレスショップ「B.DRESSER」プロデューサー河合 美憂さんへDRESSY特別インタビュー。 - DRESSY【公式】ウェディングドレス・ファッション・エンタメニュース

【vol.16】特別な時代を過ごす花嫁へ。ドレスショップ「B.DRESSER」プロデューサー河合 美憂さんへDRESSY特別インタビュー。

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特別な時代を過ごす花嫁へ、DRESSYが贈る、特別コンテンツ。第16回目は、ブラスグループのドレスショップ「B.DRESSER(ビードレッセ)」プロデューサー河合美憂さんが登場!こんな時代だからこそ、彼女が語るウェディングドレスの魅力と花嫁へのメッセージとは?DRESSY編集長 武藤みなみよりインタビューさせていただきました。

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──本日はインタビュー宜しくお願いいたします。まずは、さまざまな業種がある中で何故ウエディングドレスに携わろうと思ったのでしょうか?きっかけなどがあれば教えてください。

河合:そうですね。私は幼い頃からとにかく可愛いものとファッションが好きで、VOGUEなどのファッション雑誌やハイブランドのコレクション、映画をたくさん見ていました。そして、いつかはファッション業界に入り、自分が起こしたアクションで誰かを幸せにしたい、大切な人のために選んでいただけるものを作りたい、と目標を掲げていました。
もともとリアルクローズではなくオートクチュールを志望していたので、一生に一度のウエディングドレスを作るデザイナーになることを迷いなく決めました。ドレスのデザインは海外に行った時に見た風景や景色、そしてソフィア・コッポラの作品にすごく影響を受けていて、今でもそんな世界観を表現できる人になりたいなと思っています。現在は、ドレスデザインやバイイングに加えて、ドレスショップ全体のプロデュースなども行っています。

 

──そうだったんですね。では、美憂さんがビードレッセの素敵なドレスを作る上でこだわっているポイントや、バイイングする上で大切にしているポイントはありますか?

河合:ありがとうございます。ドレスコーディネーターとして100組以上の新郎新婦を担当し、ニーズやお客様の傾向、サイズやデザインの感覚を養ってきたことが私の原点になっています。
ドレスを作る上で大切にしていることの1つ目は、トレンドだけど王道なデザインであること。前衛的なデザインもすごく好きなんですけど、行き過ぎないデザインにすることで何年経っても色褪せない花嫁姿を作り上げています。
2つ目はブラスの結婚式場に合ったドレスになっているかということです。これはすごく大切にしていて、バージンロードの長さ・バンケットの広さ・ガーデンでの見栄え、どのシーンでも会場の雰囲気にマッチするように作られていることがマストです。あとは、女性らしさを表現できるデザインであることですね。露出による女性らしさではなく、上品さや繊細さを私たちはとても大切にしています。生地やデザインでより体のラインが見えてスタイルアップすること。普段の自分よりももっと可愛くなって、自信をもって結婚式当日を迎えることができる。そんなドレスを作りたいと思っています。

 

 

河合:バイイングする上で大切にしていることは、まずビードレッセのコンセプトに合っているかどうかです。また、ブラスの花嫁さまに合わせて、スカートの丈や胸元、袖部分を直したり、当日動きやすくなおかつ花嫁さまが美しく見えるようにカスタムしています。
「あの会場の、こんな結婚式に似合いそう」「これはナチュラル系の会場に映えそう」「このドレスはガーデンが合いそう」「シャンデリアの綺麗な天井の高い会場で着て欲しい」など、それぞれに合う会場をイメージしながら、ドレスを選んでいます。 そもそもビードレッセのコーディネーターは、まず着たいドレスのイメージを聞くのではなく、当日のやりたいパーティーイメージや、なぜこの会場を選んだのか、お二人がこの会場でどこが一番気に入っているか、をお伺いしています。このドレスが似合いそうという提案ではなく、「お二人は、この会場のここが気に入っていて、結婚式でこんなことをしたいんですね。それであればこのドレスが良いと思います。」という提案をしているんです。お二人の雰囲気はもちろん、会場の好きなポイントや、結婚式当日のイメージに合わせて提案することを大切にしていますね。

 

 

 

──ビードレッセやオリジナルドレスブランド「meyou(ミーユー)」のこだわりを教えてください。

河合:現代におけるブライダルコスチュームの新提案をしていきたいと思っています。もちろんたくさんこだわりはありますが、1つは「バックスタイルはファスナーのみ」というところ。編み上げは、基本的にフリーサイズが多く、どんな花嫁さまの体系にも合うように作られています。しかし、ビードレッセでは、体のラインがきれいに見えて、普段よりもスタイルアップできるように、必ずバックスタイルはファスナーのみにしています。
次に「トレーンが長すぎない」ところ。ブラスの結婚式は、他の結婚式場よりもパーティの時間が長く、新郎新婦の動きが多い、ゲストとの距離が近い、という傾向があります。だからこそ、間近で見ても美しいデザインでありながらも、動きやすいように、トレーンの長さにはこだわっています。
そしてやりすぎない装飾。装飾の多いドレスももちろん素敵なのですが、新婦が元々もっている美しさや個性が失われてしまうので、あまり装飾をつけすぎないことも意識しています。
コストのために生地のランクを落とさないことも絶対的なこだわりです。

 

 

河合:私自身、コーディネーターを経験した上で、今はブランドのディレクションをしているので、経験上「こうしていくべきだ」と思うことがたくさんあります。
ドレスを海外のアトリエから仕入れたり、オリジナルドレスを作ったりしていく上でバックスタイルが編み上げの方がもちろん楽なんですが(笑)
ただ、花嫁さまって花嫁用のアカウントを作って、結婚準備・美容・ダイエットなど、本当に多くの努力をされていると思うんです。だからこそ、ドレスのサイズがぴったりと合っていないと、すごくもったいないですよね。ビードレッセにはアトリエがあるので、スタッフがドレス1点1点すべて手縫いで、お客様に合わせてサイズ直しをしていきます。サイズやバックスタイルの見え方にはとことんこだわっているんです。

ブラスには「それぞれの新郎新婦にとって最高の結婚式を創る。」という経営理念があるのですが、衣裳もまさにそうだと思っています。100組100通りの結婚式があるように、新郎新婦の数だけブライズスタイルがあるはず。そのため、最高のトータルスタイリングを提案できるように、コーディネーターは一貫制を大切にしています。コーディネーターを最初から最後まで同じ担当にすることで、信頼関係をしっかりと築いた上で提案ができ、期間限定の親友になれるんです。
実際にビードレッセのコーディネーターはお客様と挙式の後に食事に行ったり、自身の結婚式にも来てもらったりお互いの子供を見せ合ったり、本当にライフパートナーになっていくんです。それも私達の自慢ですね。

 

 

──ビードレッセやmeyouの新作ドレス拝見しました!今回の新作ドレスはどのようなウエディングドレスになりますか?

河合:ありがとうございます。2021年春から提供しているmeyouのファーストコレクションは「LIKE A MOVIE」をテーマにした7型でしたが、多くの花嫁さまに選んでいただくことができました。2022年の新作は「ミクロコスモス」がテーマになっています。
オリジナルドレスだけではなく、海外のビックブランドとのコラボもスタートしています。2021年12月はマルコ&マリア(Marco&María)、2022年内にはリームアクラ(Reem Acra)、マルケーザ(Marchesa)、ピーターラングナー(Peter Langner)とのコラボを予定しています。今はドレスブランドとのコラボレーションがほとんどなのですが、今後はデザイナーやアパレルブランド、アートとのコラボレーションをしていきたいと考えています。

 

 

──多くの花嫁さまが結婚式準備をする上で、大切にするウエディングドレス選び。ドレス選びに対して花嫁さまにアドバイスがあれば是非教えてください。

河合:新郎新婦が思っている以上にコーディネーターとの出会いは大切だと思っていて。中でも担当のコーディネーターが、会場を知っていることはとても重要です。毎週どんな結婚式が行われているのか、どんな人が働いていているのか。そしてお二人がどんな結婚式をしたいのか、どんな花嫁になりたいのかを知っていないと良いコーディネートはできないと、私自身コーディネーターの経験があるからこそ強く感じています。なので私たちは、担当コーディネーターが一貫制であることを重要視しています。先程も伝えた「期間限定の親友」になれるコーディネーターとぜひ出会っていただきたいです。
ビードレッセの多くのお客様が、結婚式の内容はウエディングプランナーに、ドレスやダイエット、美容のことはコーディネーターに相談してくださいます。中には、ヘアメイクや、会場のテーブルコーディネートや装花まで相談してくださる方も。そのため、ウエディングプランナーとコーディネーターも連携して密にコミュニケーションも取っています。

河合:あとは、多くの方が、骨格タイプやパーソナルカラーに合わせてドレスを選ぶと思っていらっしゃるのですが、私達が伝えたいのは「ぜひ、着たいドレスに合わせて会場を選んでほしい」ということ。ミスマッチが起きるのを防ぐために、会場を選ぶ前にドレスを決めて欲しいと思っています。ニューヨークにいた頃、日本との結婚式における価値観の違いに、とても驚いた記憶があります。向こうでは結婚が決まったら、まずは「ドレス選び」なんです。そしてその後、着たいドレスに合わせて会場・花・コーディネートを決めていくのがセオリーで。ナチュラルなドレスであればウッド調の会場、クラシカルなドレスであればシャンデリアがある会場など、素敵な選び方だなと感じました。どうしても今、日本では、会場をベースにドレスを考えがちなので、「ドレスから会場を選ぶ時代」がいつか来てほしいなと思っています。

 

 

──実際に多くの花嫁さまと接してきて、印象に残っていることはございますでしょうか?

河合:私にとってお客様との出会いはどれも宝物のようなことばかりで、それはとっても難しい質問です(笑)。ブラスの花嫁さまって本当に優しく、今までどのお客様にも本当に良くしていただきました。中でも印象に残っているのは、初めて担当した新郎新婦。当時はまだデザイナーでもバイヤーでもない頃でしたが、私自身将来デザイナーになりたいという強い想いがありました。そんな中花嫁さまがボレロを着るか悩まれていたので、自分で作ったボレロをサプライズでプレゼントさせていただいたんです。なんとサプライズ返しで、披露宴中にウエディングケーキのサンクスバイトや、当日持っていたブーケをプレゼントしていただきました。初めてのお客様ということもあり、すごく記憶に残っている、幸せな思い出の1つです。

河合:また『祖母が病気のため挙式に来られないかもしれない。でもドレス姿を見せたい』という花嫁さまがいらっしゃったこともよく印象に残っています。ドレスフィッティング時に、おばあ様もお越しいただき、そのまま、ドレスショップと同じ施設内にあるブラスの会場のチャペルにご案内。ドレス姿の花嫁さまとおばあ様で、記念撮影を行いました。花嫁姿を見れたおばあ様は、とても嬉しそうでした。また、おばあ様と一緒に写真撮影できたことを、ご家族が喜んでくださいました。残念ながら、おばあ様は、結婚式に参加することは叶わなかったのですが、「一緒に撮影をしたその時の写真を今でも大切に持っている」と花嫁様から教えていただきました。
また、その方のお母様と妹様も、結婚式当日はドレスをお召しになるとのことだったので、花嫁が幸せになると言われているサムシングブルーをイメージした、青色の靴を3人にご提案しました。披露宴では、花嫁さま・お母様・妹様の3人でお揃いの靴をはいて、中座もされたんです。ちなみに、その花嫁さまは産婦人科の女医さんでいらっしゃったので「いつかは子供をよろしくお願いいたします。」とお願いしました(笑)。

 

 

──ビードレッセといえば、ブラスの結婚式場さんであげる花嫁さまが多いと思いますが、「いい結婚式」とはどんな結婚式だとお考えですか?

河合:そうですね。私、ブラスが大切にしている「それぞれの新郎新婦にとって最高の結婚式を創る」「100組100通りの結婚式がある」というコンセプトが大好きで。まさにその通りだなと思っています。100人の花嫁さまには、100通りのコーディネートがあります。新郎新婦が完璧なコーディネートで登場したら、結婚式は半分成功しているといっても過言ではないはず。いい結婚式を創るためには、それぞれの新郎新婦に合わせた、最高のブライズスタイルが必要不可欠。だからこそ、コーディネーターとの出会いはとても大事なのです。
そして、お客様にとっては、コーディネーターとの出会いは、人生でたった一回きり。距離が遠すぎても、近すぎてもだめなんですよね。距離感を大切にしながらも、お客様に「良い出会いになった」と思っていただけるようなコーディネーターを目指すように、と日々スタッフに話しています。私もそうですが、コーディネーターはお客様に頂いた様々な声で力をもらい、頑張ることができます。お客様に今まで幸せをたくさん頂いた分、これから未来の花嫁さまをたくさん幸せにしていきたいと思っています。

 

 

──最後に、新型コロナウイルスによって、結婚式の延期や中止を余儀なくされる方が多くいらっしゃいます。 この特別な時代を過ごす花嫁さまへメッセージをお願いします。

河合:そうですね、辛い時期を過ごされた方も多いと思います。ただどんな形であれドレスを着ることを絶対に諦めないで欲しいです。
この仕事を通して実感していることなのですが、ウエディングドレスには、普通の服を着た時とは全く異なる「特別な幸福感」があると思っています。ドレスに包まれた時のあの感覚は、本当に特別で、唯一無二の感情です。ドレスを着る文化が日本にはあまりないからこそ、より一層感じるのかもしれません。
だからこそ、一人でも多くの女の子を、私たちのウエディングドレスで、より可愛く、より幸せにできるよう、これからも力を尽くしていきたいと思います。そして「このウエディングドレスを着たい」「だから結婚式がしたい」という花嫁様を増やしていくことが私の目標です。

 

新作ドレス情報

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オリジナルドレスブランド「meyou」のファーストコレクション7型。
トワルチェックを何度も繰り返して完成したドレスは、
花嫁をより美しく輝かせるための
シルエット・素材・色使いにこだわった、
考え尽くしたデザインとなっています。
自分らしさ、を求める花嫁に
おすすめしたいラインナップとなっています。

 

「LIKE A MOVIE」

インスピレーションの源となったのは、
「meyou」のデザイナー河合美憂さんが愛する映画作品の数々。
心ときめく、柔らかい繊細なレース・華やかな輝きのビジュー・
ボリュームたっぷりのスカートなど。
可憐なディテールを随所に取り入れることで、
美しさの中にほどよく甘さを残し、
「LIKE A MOVIE」を表現しました。

 


出典:B.DRESSER(ビードレッセ)HP

 

“meyou4″ (写真左)

ショルダーラインとカラーが特徴的なエンパイアライン。
繊細なチュールのオフショルダー、ナチュラル×フェミニンなシルエット、
流れるようなバックトレーンは、パーティをよりハッピーに彩ってくれる。
グリーン・モーヴピンク・パープルの 3 色展開で、
チュールは同じカラーを重ねるのではなく、レイヤードで絶妙な色合いを表現。
各カラーに合わせてオリジナルで染めあげた 2 種類のレースを使用するなど、細部までこだわった。
「お気に入りのカラーを見つけ、自分らしいブライダルスタイルを楽しんでほしい」
というデザイナーの想いが込められている。

“meyou5″ (写真右)

まるでジュエリーを身に纏ったかのような煌めきを放つ一着。
グラデーションに施したグリッターの輝きと、
立体的なボリューム感で、360度どこから見てもエレガントに。
すっきりとしたビスチェのランジェリーデザインが、
ドレスに上品な印象を与えている。
カラーはピーチとネイビーの2色展開で、
取り外し可能なショルダーパフスリーブも用意。
華やかさの中に気品溢れる雰囲気を持つカラードレスは、
ナイトウエディングにもぴったり。
ジェニファーベアなど存在感のあるアクセサリーとの
コーディネートも相性抜群。

 

■取扱い店舗
店舗名:ドレスショップ「B.DRESSER(ビードレッセ)」
・ビードレッセ名古屋駅
(愛知県名古屋市中村区名駅2-36-20 アイムビル1F)
・ビードレッセ丸の内
(愛知県名古屋市中区錦2-2-2 名古屋丸紅ビル1階)
・ビードレッセ浜松
(静岡県浜松市中区中央3丁目4-5 藤森ビル3F)
・ビードレッセ静岡 ※2022年4月オープン予定
(静岡県静岡市駿河区曲金6丁目10-14)
.
営業時間:10:00~19:00
定休日:火曜日・水曜 ※祝日は除く
公式サイト:https://www.b-dresser.net/
公式インスタグラム:@bdresser_official

 

撮影協力 ドレスサロン
「ビードレッセ名古屋駅」

ニューヨーク、ミラノ、バルセロナなど
世界各地のコレクションとアトリエでセレクトした
インポートドレスブライダルアイテムを扱う、
ブラスのドレスショップブランド。

上質でハイセンスなウエディングドレスはもちろん、
アクセサリーやウエディングシューズなどのブライダルアイテム。
さらに、タキシードや、蝶ネクタイなどのメンズアイテムも充実。
新郎新婦それぞれの個性を生かしたコーディネートを、
頭の先から足の先まで、トータルスタイリングできます。

 

 

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