婚礼布団
婚礼布団は、一般的な布団よりボリュームや厚みがあって、
高級な生地を使った、華やかでボリュームのある布団です。
見た目も華やかで見栄えがするので、良い布団を持たせることで
女性側の家柄の良さをアピールしていたとも言われています。
親戚や近所の人に婚礼布団を披露する風習が根付く地域もあったため、
高級感や見栄えが重視されました。
婚礼布団は新郎新婦のもの以外にも、来客用のものを用意したり、
布団と一緒に座布団を用意したりする場合もありました。
現代はベッドで寝ていて布団を必要としない人も多く、
また、布団をしまっておける押し入れのようなスペースがない家もあるので、
婚礼布団を準備する人は減ってきているようです。
お客様が泊まりに来た際には、お布団の質で
お嫁さんの働きが評価される場合もあるため、
見栄えの良いふかふかで豪華な婚礼布団を用意したようです。
着物
着物も伝統的な嫁入り道具の定番です。
冠婚葬祭で必要になる着物は、伝統的な嫁入り道具の1つです。
「黒留袖」「色留袖」「喪服」「訪問着」などを揃えます。
冠婚葬祭の他に、お宮参り、七五三、お呼ばれの時などに恥をかかないよう、
質の良い着物を嫁入り道具として女性側の親が持たせていたようです。
近年は着物を着る機会が減ってはいるものの、
地域によっては着物を着る習わしがあるところもあるため、用意する人もいます。
このほかにも食器や小物類など、こまごました物も持って行っていたようです。
現代の花嫁が選ぶ人気の嫁入り道具
現在、嫁入り道具を準備する女性は少なくなってきているものの、
まったくなくなったわけではありません。
家具・家電
家具や寝具も、大型のものが嫁入り道具として人気です。
例えば、食器棚やダイニングテーブル、ベッド、ソファなど。
家具は、新居のイメージやサイズに合ったものを新調することが多いようです。
また寝具として婚礼布団は用意しないものの、
代わりにベッドを準備する人もいます。
客用布団や座布団などは、準備しない人が多いようです。
嫁入り道具として、比較的定番なのが家具・家電系のものです。
現代では必需品となっている電子レンジや冷蔵庫、
テレビなどの家電はもちろんのこと、ベッドやソファ、食器棚など
おしゃれなものが好まれる傾向にあります。
かつては家具といえば箪笥が主流でしたが、
今時の嫁入り道具ではあまり見かけることはなくなりました。
食器類