- 目次
-
- 桂由美追悼ファッションショー”Yumi - celebration of life -”
- Seene1 Yumi -celebration of life- /千の風になって 秋川雅史氏
- Seene2 Birth of The Bride 花嫁誕生
- Seene3 Wedding Party ウェディングパーティ
- Seene4 "Yumi Line"Parade ユミラインパレード
- Seene5 Hisutory of Couture Wedding クチュールウェディングヒストリー
- Seene6 Anniversary Wedding アニバーサリー・ウェディング
- Seene7 Luxury Couture ラグジュアリークチュール
- Seene8 Stylish Japan スタイリッシュジャパン
- Seene9 Japanesque ジャパネスク
- Seene10 Dramatic Couture ドラマティッククチュール
- Seene11 Rose Yumi ローズ・ユミ
- 桂由美追悼ファッションショー(偲ぶ会) “Yumi - celebration of life -”
Seene9 Japanesque ジャパネスク
「伝統と革新」「和と洋の融合」―――桂由美が常に発していた言葉。
そのクリエーションの根底には世界に誇る日本の伝統美や技術へのリスペクトがあり、独自の解釈で作品へ投影し、1999年からのローマのアルタモーダ、2003年からのパリクチュールコレクションで発表。特に友禅の染色技術や独特な絵画的表現に注力し、モダンかつ唯一無二のコレクションで、日本の美をローマのアルタモーダやパリクチュールコレクションで発表し世界を魅了してきました。ここではユミカツラジャパンネクス作品群から選りすぐりの作品が登場します。
桂由美のパリコレにかける想い
桂由美がブライダルファッションデザイナーとして仕事を始めてから、最も心を痛めたのは和装の衰退。世界各国の民族服の中で、最も優雅でアーティスティックな「きもの」が、その機能性ゆえに次第に廃れていく状況を憂いていました。1999年のローマコレクションを皮切りに、日本の伝統美や技術を積極的に海外へ発信してきた桂由美は、友禅や絞りの染織技術を現代のファッションに生かすことを考え、2012年に「YUMI YUZEN」をパリコレクションで発表。
2015年には琳派400周年にあたり、琳派の画家たちの描いた作品をモチーフに取り入れ、2017年からは日本が世界に誇る江戸時代の名だたる絵師たちを題材に伊藤若冲や俵屋宗達、葛飾北斎などの代表的な絵画作品をモチーフとしてデザインし、パリのメディアから賞賛されました。その結果、2018年には国内で「BEYOND EAST & WEST 〜日本の伝統工芸技術の革新と創造を世界へ〜」と題し、国際配信する特別な舞台として「迎賓館赤坂離宮」にてショーを開催できたことが桂由美の誇りのひとつになりました。
続きを読む