2025年となり、花嫁のヘアスタイルもますます進化を遂げています。
今年のトレンドは、花嫁一人ひとりの個性を引き立てつつ、最新のスタイルに敏感な方々にも響くものとなっています。今回は、トップヘアメイクアーティストであるCeu 服部由紀子さんにお話を伺い、2025年の最新トレンドと、それに左右されずに自分らしさを表現するためのポイントをご紹介します。
艶感を大切にしたスタイルがトレンドに
服部さんによると、2025年のブライダルヘアスタイルの一つのキーワードは「艶感」。アップスタイルやダウンスタイルに関わらず、光を反射する艶のあるスタイリングが注目されています。特に「ハリウッド巻き」のようなウェーブスタイルが流行しており、その滑らかな曲線に光が当たることで、より一層魅力が引き立つと言います。
“多くの花嫁は、流行に敏感で『みんながやっているから自分もやりたい!』と思う方が多いですね” と服部さんは話し、「艶が出ることで見栄えが全然違いますし、写真にも映えるので、皆さんの憧れのヘアスタイルになっています」と補足します。さらに、艶感のあるスタイルには「自信を持って見せられる」効果もあると服部さんは言います。例えば、光が当たると髪のウェーブや流れが美しく際立ち、見る人にも「特別な日である」というメッセージが自然と伝わりますよね。
トレンドと個性のバランスを考える
服部さんは、流行を取り入れることの大切さを認めつつ、10年後にも後悔しないスタイルを提案しています。
“私は常に花嫁さんに、未来の自分と今の自分を答え合わせすることをお願いしています。流行に偏りすぎたスタイルを選ぶと、未来で後悔することがあるからです” と語ります。特に、ヘアスタイルの選択は一日限りのものではなく、人生の大切な思い出として残るため、慎重に考えるべきだとアドバイスしています。
具体的には、服部さんはトレンドを意識しつつも花嫁自身のストーリーに寄り添うことが重要としています。たとえば、打ち合わせで花嫁のこれまでの人生や結婚式に招待するゲストとの関係性について深く話を聞くことが、彼女が理想とするスタイルを引き出す鍵になるとのことです。
“一緒にストーリーを作っていくような感覚です。式が終わっても、写真を見るたびに『あの時はこうだった』と素敵な思い出が蘇るように意識しています” と服部さんは語り、トレンドの枠にとらわれず、未来まで愛されるスタイルを提案する姿勢が伺えます。
花嫁の悩みを解決するヘアスタイルの選び方
服部さんによると、花嫁がヘアスタイルを選ぶ際、ドレスとのバランスや身長、そして会場の雰囲気などが大きく影響するため、一概に「これがベスト」と言い切るのは難しいとのこと。さらに、披露宴中に座っている時間が長くなるため、バストアップの写真が多く残ることを考慮し、ドレスの上半身部分や肌の露出具合にも注意を払うことが大切です。
“お悩みが複雑に絡み合っているので、どうしても一つの答えには辿り着けないことが多いです” と服部さんは言います。彼女は打ち合わせの中で、どのポイントを最も重視するか、花嫁と一緒に優先順位を決めていくことで、その人らしいスタイルが自然と見つかると感じているそうです。
また、「座っているとバストアップの写真が多くなるため、ドレスの上部ディテールを意識するといい」と、全体だけでなく部分的な見え方にも細かくアドバイスしています。
リハーサルの重要性
結婚式当日に向けて、ヘアリハーサルを行うことは非常に重要です。リハーサルでは、実際のヘアスタイルを試してみて、当日どのように見えるか、どのようなアレンジが必要かを確認することができます。
服部さんは、リハーサルの際に特に注意すべきポイントとして、「環境の違い」を挙げています。リハーサルの際には、式当日と異なる照明や場所で行われることが多いため、実際の会場の環境を考慮した上で、ヘアスタイルの微調整が必要になることがあります。例えば、屋外でのガーデンウェディングでは風の影響を受けやすいので、しっかりと固定されたアップスタイルが望ましい場合もあります。
また、リハーサル時にはアクセサリーやヴェールも実際に合わせてみることで、全体のバランスを確認することができます。服部さんは、「小さなアクセサリー一つでも大きく見え方が変わるので、リハーサルで全体の完成イメージをしっかり確認してほしい」と話しています。こうしたリハーサルを通じて、花嫁は自信を持って当日を迎えることができるのです。
トレンドカラーとメイクの取り入れ方
2025年には、クリーミーなパステルカラーがトレンドとして登場し、特に淡いピンクやイエローが注目されています。服部さんによると、花嫁がトレンドカラーを取り入れる際には、派手になりすぎず自然な範囲で加えることが大切だといいます。“アクセサリーやブーケ、会場装飾に少しずつ入れると、花嫁の表情が引き立ちます。日本人の肌色にも合わせやすい柔らかいトーンを選んで、全体の色味と調和を取るのがポイントです” と服部さんはアドバイスします。メイクについても、引き続き自然なナチュラルメイクが好まれている一方で、2025年のトレンドは「少し濃淡のあるソフトグラム」にあるとのこと。アイメイクに軽くシアー感を持たせ、唇や頬には淡いピンクやベージュを加えることで、品の良い華やかさを演出できます。
未来に残るスタイルとは
服部さんは、花嫁にとって未来に残るヘアスタイルを作ることを重要視しています。時には、花嫁自身が「これが本当に私に合っているのか」と悩むこともあるといいます。“結婚式は特別な日なので、いつもと違う自分を楽しむのも素敵ですが、少し違和感を感じる場合は迷わず相談してください。流行に惑わされず、自分にとっての心地よさを大切にしてほしい” と服部さんは話します。プロの手で特別なスタイルを作りつつも、未来の自分が見ても納得できる、そんなスタイルを心がけているのです。“自分の好みだけでなく、周囲の人々や家族に喜ばれる姿をイメージして選んでいくと、自然と一番のスタイルに近づいていきます” とも述べ、服部さんは花嫁一人ひとりに寄り添った提案を続けています。
トレンドのキャッチアップとその活用
最後に、服部さんはトレンド情報をどこから得ているのかについても教えてくれました。スペインでのファッションショーや海外の街で見かけるスタイル、さらにはハイブランドのコレクションなどから、日々多くのインスピレーションを受けているそう。“トレンドは常に変わりますが、大事なのは花嫁さん自身の魅力を引き出すこと。新しい流行を参考にしながらも、その人に一番似合うスタイルを提案しています” と服部さん。こうして一人ひとりに寄り添いながら、その花嫁さんだけのスタイルを一緒に作り上げている服部さんの姿勢がとても印象的でした。
花嫁のお悩みをCEU 服部由紀子さんが解決!
結婚を控える花嫁様に寄り添い、多くの支持を集めるウェディングドレスメディア「PLACOLE & DRESSY」は、花嫁様から圧倒的な人気を誇るヘアメイクチーム「CEU(セウ)」とコラボレーションし、新連載記事コラム「花嫁のお悩み解決コラム」。
この連載では、ウェディングのトレンドや花嫁様の悩みに特化した内容をお届けします。担当するのは、数多くの花嫁様のヘアメイクを手掛け、業界の第一線で活躍するCEUの服部由紀子さんです。服部さんは、豊富な経験を活かし、花嫁様のさまざまなお悩みに真摯に向き合い、具体的な解決策を提案していきます。
CEU 服部由紀子とは
服部由紀子さんは、全国の花嫁様から絶大な支持を集めるトップヘアメイクアップアーティストです。
日本全国のみならず、海外からの依頼も多く、彼女のデザインセンスには「想い」や「愛」が詰まっており、花嫁様だけでなくゲストも幸せにするスタイリングで知られています。
ヘアメイクにとどまらず、ドレスやアクセサリーのセレクト、ブーケや会場デザインのアドバイスまでトータルでプロデュースし、花嫁様の魅力を引き出すその力は業界で一目置かれる存在です。
多くの花嫁様が日程や会場を決める前に「まずは服部さんを抑える!」と言うほどの人気ぶりで、毎回異なる表現で花嫁様を別人のように美しく変える技術が話題となっています。
また、国内外でのセミナー開催やプロ向けの技術指導、アクセサリープロデュース、美容商品開発など、多岐にわたる分野で活躍。情熱大陸などのメディアにも取り上げられ、その活躍は今後のウェディング美容業界を牽引する存在として注目されています。
▪️服部由紀子さんInstagram @ceu0116
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