小さい頃から一緒に過ごしてきた大切ないとこ。なかには年頃になり、いとこに恋心を抱く人も。そこで本日は、現代の日本において法律的にいとこ同士の結婚は認められているのか?について詳しくご紹介します。
併せて、いとこ婚のメリットやデメリット、いとこ婚をする上で覚悟をしておいた方が良いことなど、詳しくお伝えしたいと思います。
いとこ婚の基礎と法律的側面

そもそも日本ではいとこと結婚することはできるのでしょうか?まずはいとこ婚に関する基礎的な情報と法律的な側面を解説します。
いとこ婚とは?その定義と背景をご紹介!
いとこ婚とは、親同士が兄弟姉妹である者同士が結婚することを指します。歴史的に見ると、いとこ婚は日本を含む多くの文化圏で認められており、王族や貴族においては家柄の維持や財産の継承を目的に一般的に行われておりました。
昔は日本においても血縁の維持を目的として親が結婚相手を決め、その相手がいとこだったというケースも。そのため、いとこ婚は今ほど珍しいものではありませんでした。しかし、現代における日本では、血縁関係が近いことから賛否分かれる結婚形態とされています。
日本におけるいとこ婚の法律上の位置付け
日本の法律では、いとこ同士の結婚は法律上認められており、民法第734条で謹慎されている近親婚には該当しません。
1親等:実父母・子供
2親等:兄弟姉妹・祖父母・孫
3親等:曽祖父母・叔父・叔母・甥姪
そのため、いとこ同士であれば、婚姻届を提出すれば正式に結婚することができます。しかし、一般的には社会的な風潮や家庭の事情もあり、親族や周囲の理解を得ることが難しいといった課題があります。
諸外国での近親婚の扱いと法律の違いとは?
いとこ婚に関しては国により近親婚に該当するケースと、そうでないケースとがあります。例えば、アメリカでは一部の州ではいとこ婚が法律で認められていますが、州によっては禁止されています。
またヨーロッパでは、フランスやイギリスでは認められているものの、ドイツは禁止。一方で、パキスタンのように伝統的にいとこ婚が行われている国もあります。いとこ婚は文化や宗教的な背景により、法的な規制が大きく異なるのが特徴です。
いとこ婚のメリット&デメリットとは?