いとこ婚の遺伝的リスクとその対策

法律上は近親婚に該当しない「いとこ婚」。ですが、医学的に見るといとこ婚は近親婚に該当し、血縁の濃い結婚になります。
ここでは、いとこ婚ならではの遺伝的リスクとその対策についてもご紹介します。特に結婚後は子供を授かりたいと考えているカップルは特に必見です。
いとこ婚における遺伝的リスクとは?
冒頭でもお伝えした通り、いとこ婚は医学的に見ると近親婚に該当します。例え近親婚であっても子供が産めないわけではないものの、一般的な妊娠・出産と比較すると血縁の濃い結婚で授かる子供は遺伝子病をもって生まれてくる可能性が高まると言われています。
通 常:1,02%
いとこ婚:1,69%
どちらも2%未満と数字が小さいので「そんなに気にする必要もない?」と軽く考えられがちですが、通常の妊娠・出産と比較すると1,6倍ほど確立が上がる計算です。
いとこ婚をして子供を産む以上、通常の妊娠・出産よりも遺伝子病を持つ子供が生まれる可能性が高いことを念頭に置いた上で、妊娠・出産の計画を立てる必要があります。
参考文献:国立国会図書館デジタルコレクション「遺伝的側面から見た日本の人口の資質」(著:今泉洋子氏)
子供への遺伝的リスクを回避するための対策は?
通常の妊娠・出産よりも遺伝的リスクが高まるいとこ婚。いとこ婚を考えるカップルにとって、子供への遺伝的リスクを回避するための対策があるのであれば「知りたい」と思うのが当然のことです。
しかし、残念ながら現時点では、いとこ婚における子供への遺伝的リスクを回避するための具体的な対策方法は見つかりませんでした。現状では、子供を考える以上はある程度、リスクがあることを理解し、仮に障害を持つ子であったとしても愛情を持って育てていく覚悟を持つことが必要になります。
いとこ婚の実例と体験談