きまぐれロボット(星新一/KADOKAWA)
学校の教科書などにも掲載されていて
大人が読んでも面白く楽しめます!
お金持ちのエヌ氏は、博士が最も優秀と自慢するロボットを買い入れて、
オールマイティのロボットですが、時々あばれたり逃げたりしてしまいます。
ひどいロボットを買わされたと怒ったエヌ氏は博士に文句を言いましたが、
ショート・ショートでは第一級の作者が綴る、
大人と子供のための童話です♡
「あったら良いな」「楽しいな」という発明が
描かれていて読んでいくたびに、ワクワクします。
なんでも人 (ロボット) 任せにしてしまうと人間はダメになってしまいます。
便利になるのは大歓迎だけど、それによって人は
何も出来なくなっていくのかもしれませんね。
リアルなストーリーだなぁと読み終える頃には、
考えさせられます。
デッドエンドの思い出(吉本ばなな/文藝春秋)
つらく切ないラブストーリーを5編収録した短編小説です◎
刊行当時、吉本ばなな自身が“これまで書いた自分の作品のなかで一番好き”
と発言している最高傑作です!
日韓の合作で映画化もされてます。
表題作の主人公は、婚約者に手ひどく裏切られ、そんな私が、
飲食店「袋小路」の雇われ店長で、
子供のころ虐待を受けたと騒がれた西山君にふと、
“幸せってどういう感じなの?”と尋ねるというあらすじです。
時が流れても忘れ得ない、かけがえのない一瞬が
鮮やかに描かれています◎
寂しいものの、穏やかかつあたたかさもあり、
吉本ばななワールドを堪能できるおすすめの作品です!
鉄道員(ぽっぽや)