鉄道員(ぽっぽや)(浅田次郎/集英社)
娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けました…。
死んだ娘の雪子が幽霊となって、
17年で成長していく姿を見せに現れ、
少女が持っていた人形も、乙松が雪子にプレゼントしたものでした。
乙松は感極まり、雪子を抱きしめ、
雪子もそっと微笑み、抱き返します。
やがて雪子は乙松を残して、駅から去っていき、
乙松は、毎日書いている日誌を開き、
「異常なし」それ一言だけを綴っていました。
乙松と、彼を支える人達の交流は、
人間味溢れる暖かさがあり、感動します。
映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ
「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、
珠玉の短篇8作品を収録した傑作集となっております。
ジョゼと虎と魚たち(田辺聖子/KADOKAWA)
仕事を持った大人の女性を主人公に、
さまざまな愛や別れを描いた9編の短編小説となっています。
”青春恋愛小説の金字塔”とも称されている名作で、
アニメ化や映画化もされています◎
表題作は、足が悪く車椅子がないと動けない、
市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりで
管理人として同棲中の恒夫の物語です。
どこかあやうく、不思議でエロティックな男女の関係を描いています。
若い男女の恋愛をみずみずしく描いており、
田辺聖子作品の魅力を堪能できる1冊となっており、
独特の世界観がある、ロマンティックな恋愛小説を読みたい方におすすめです◎
まとめ
今回は、気軽に読める短編小説をご紹介してきました◎
携帯の画面でも最近は、本を読める時代になりましたが、
実際手に本をもって読んでみる時間も作ってみるのも、
心の栄養になるかもしれません♡
本を読みなれていない人も、短編小説なら気軽に読めるはずですよ!
ぜひ参考にしてみてくださいね。